関西工機整備株式会社が新たに立ち上げた印刷ブランド「TRANGIS←」が注目を浴びています。このブランドは、私たちの周囲に広がる環境や人々とのつながりを深めることを目指して誕生しました。背景には同社のこれまでの印刷事業の歴史があります。鉄道車両のラッピングをはじめ、駅や工場の案内サインなど、数多くの鉄道関連製品のデザインに携わってきたことで、地域プロジェクトにも積極的に参画してきました。
その中で、デザインを通じて新たなコミュニケーションの形を築くことが使命であると強く認識するようになりました。「TRANGIS←」は、こうした想いを具体化するための挑戦です。ブランド名には「TRAN(Train、TRAM)」「G(Graphic、Giographic)」「I(Information)」「S(System、Sign)」の頭文字が含まれており、鉄道に関連するサインや情報を連想させる造語です。
さらに、注目すべきポイントが「←」のシンボルです。矢印の方向から逆に読むことで「SIGN ART」となり、遊び心を感じさせる設計です。色彩においても、鉄道の路線図を意識した識別性の高い彩りが施され、丸印は路線図の駅を象徴しています。また、七芒星に丸みを持たせたデザインは、延々と続くレールのように「永久路線図」を意味しているのです。
新たなブランドが登場することで、私たちの生活にどのように影響を与えるのでしょうか。エクゼクティブデザイナーの大森正樹氏は、「私たちのデザインや製品をアートのように親しんでいただけたら嬉しい。そして、鉄道の世界への好奇心を持っていただければ、沿線地域の価値もさらに高まる」とコメントしています。
「TRANGIS←」は単なるブランド名ではなく、そこに込められた想いと地域との絆を象徴するものです。今後、このブランドがどのように地域に根ざし、人々とのコミュニケーションを創出していくのか、注目が集まります。
私たちが日常的に触れる印刷製品が「TRANGIS←」によって一層身近で魅力的に生まれ変わることが期待されます。地域との絆を深め、デザインを通じた新たな価値提供の先駆者となるこのブランドの今後の展開にぜひご注目ください。