象牙取引撲滅
2019-04-18 11:00:08

「Hankograph」プロジェクト始動:象牙取引の撲滅を目指して

象牙問題の真実を広める「Hankograph」プロジェクト



日本国内の象牙取引の現状と、それに対抗する手段としてスタートした「Hankograph」プロジェクトについてご紹介します。このプロジェクトは、WILDAIDと認定NPO法人アフリカゾウの涙の共同によって行われており、象牙使用廃止のための大規模な署名運動を展開します。

日本が直面する象牙の現実



日本は、実は世界最大の象牙販売国です。多くの国々が象牙の利用を禁止する動きに進んでいる中で、日本ではその販売が未だに合法です。そのため、毎年日本で消費される象牙の約80%が印鑑として使われ、消費されているのです。これに対して、世界からは象牙取引の閉鎖を求める声が高まっています。

アフリカゾウの絶滅危機



最近の統計では、15分ごとに1頭のアフリカゾウが象牙のために命を奪われていると言われています。このペースで進むと、わずか10年足らずで絶滅危機に瀕する恐れがあります。一方、2016年にはワシントン条約締約国会議で象牙の国内取引閉鎖が決議されており、中国や香港はこれに続いて象牙取引を停止する計画を発表しました。

「Hankograph」プロジェクトの意義



「Hankograph」は、“印鑑の残虐性を、印鑑によって伝える”というテーマのもと、アニメーション形式で象牙の問題を訴えます。アニメーションは、アカデミー賞ノミネート作家である山村浩二が担当し、木材を用いた500本の印鑑と2,400枚の紙を使って制作されました。
この動画は、一見すると美しい印鑑文化の影に潜む残虐性を明らかにすることを目的としています。

動画と署名運動



プロジェクトの一環として制作された動画「Hankograph」の中では、アフリカゾウが象牙を奪われる残酷な現実が描かれています。この映像を通じて、視聴者に印鑑選びの重要性を訴え、象牙以外の持続可能な素材の選択を提案しています。また、「#私は象牙を選ばない」というハッシュタグを使った署名活動が特設サイトにて実施され、広く賛同を呼びかけています。

制作チームの意見



多賀谷昌徳クリエイティブディレクターは「問題は多くの日本人が知らなかったことにある」と語ります。彼は、象牙が生きたアフリカゾウから取られていること、日本が象牙消費の大国であること、そしてアフリカゾウが危機に瀕している事実を多くの人に知ってほしいと強調しています。日本人にとって重要な印鑑選びの際には、象牙以外の持続可能な素材を選択するよう訴えかけています。

地球への取り組み



このプロジェクトは、アースデイ東京にも出展され、象牙取引撲滅のためのさらなる啓発活動が行われました。代々木公園で開催されたイベントでは、印鑑素材として使用された木製印鑑の展示も行われ、来場者にその重要性を伝える機会が設けられました。

まとめ



「Hankograph」プロジェクトは、象牙取引を撲滅し、アフリカゾウを守るための重要な活動です。映像を通じて人々の意識を変え、行動を促すこの取り組みに参加することで、私たちも地球環境の保全に貢献できることでしょう。ぜひ、特設サイトを訪問し、署名運動に参加してください。私たちの些細な行動が、多くの命を救う第一歩となります。

会社情報

会社名
WILDAID
住所
333 Pine Street, Suite 300 San Francisco, CA
電話番号

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