香川県の魅力を羽田で発信-新たなポップアップストアが登場
2025年6月11日(水)から7月15日(火)までの約1ヶ月間、羽田空港第3ターミナルのJAPAN MASTERY COLLECTION(略してJMC)で香川県の伝統工芸品を扱ったポップアップストアが開催されます。この試みは、香川県と一般財団法人かがわ県産品振興機構との連携によって実現しました。
地元の魅力と特産品の紹介
ポップアップストアでは、香川県の豊かな文化と美意識を伝えるために、約32の事業者が参加し、250点以上の工芸品、インテリア、陶器、食品などが展示・販売されます。特に注目すべきは、香川県の名所や特産品が店内サイネージを通じて紹介され、訪れる人々にとって香川の魅力をより身近に感じられることです。
営業時間は毎日7時から23時まで、羽田空港第3ターミナルを利用する方のみがアクセスできるため、出国前のひとときに立ち寄ることができます。
展示商品を一部紹介
例えば、香川漆芸の伝統的な技法で作られた「蒟醬丸箱『雫』」は、手作業で美しい文様が施され、その価格は免税価格で800,000円です。また、讃岐のり染によって手作業で仕立てられた「トートバッグ『牡丹』」は20,000円。さらに、金刀比羅宮に店を構える「山中象堂」の「讃岐一刀彫だるま」は、15,000円で販売されています。そして、縁起物として知られる「張子虎」の小型品は13,000円。
JMCの理念と目的
JMCは、単に日本のものづくりを展示するのではなく、「守るべき日本の美と技」を未来に伝えるためのプラットフォームの役割を果たすことを目指しています。製品の評価や生産者への資金還元、後継者育成といった活動を通じて、ジャパン・ラグジュアリーの価値を広めていくというビジョンがあります。
成長する国内外市場
2023年にオープンして以来、インバウンド旅客数の増加に伴い、約1年で売上は想定の1.8倍を記録したと報告されています。この店舗に訪れる顧客の大半は、欧米やアジアからの富裕層旅行者で、「日常で使えるラグジュアリー商品」が大人気です。将来的には、羽田空港を越え、国内外の様々な施設に如実にその価値を広め、日本の生活文化を育むための“生活文化産業”の確立を目指します。
この新しいポップアップストアで、香川県の美しさと工芸の力を体験し、日本の文化の深さを知る機会となることを期待しています。