ASTRA FOOD PLANの受賞
2024-10-28 19:53:45

ASTRA FOOD PLANが九都県市の技術表彰を受賞しフードロス削減を推進

技術革新と地域貢献が評価されたASTRA FOOD PLAN



埼玉県富士見市を拠点にするフードテックベンチャーのASTRA FOOD PLAN株式会社が、九都県市首脳会議より「九都県市のきらりと光る産業技術表彰」を受賞しました。この受賞は同社の持つ技術が、地域社会のサステナビリティに貢献することが評価されたからです。特に、ASTRA FOOD PLANの技術は、隠れた食品ロス問題を解決するための革新をもたらしています。

九都県市首脳会議とは



九都県市首脳会議は、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県という4つの県と、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市、相模原市から構成されている会議で、地域の課題解決に向けた共同の取り組みを目指しています。

今年の10月28日(月)、表彰式が行われ、同社の技術が地元の期待を背負うものとして、埼玉県より選ばれたことが示されました。昨年度、ASTRA FOOD PLANは「第3回彩の国SDGs技術賞」での大賞を受賞しており、技術的な革新がこの表彰の趣旨とも合致すると評価されました。

ASTRA FOOD PLANの取り組み



ASTRA FOOD PLANは、食品乾燥装置『過熱蒸煎機』を開発し、未利用の食材を有効活用するための事業を展開しています。主に、食品工場で生まれる野菜の端材や規格外の農作物を乾燥させることで、食材としての価値を高める取り組みを行っています。この「過熱蒸煎機」は、食品の風味を損なうことなく、短時間での乾燥と殺菌を実現しており、これにより高付加価値な食材を生み出すことが可能です。

「過熱蒸煎機」を用いた乾燥により、規格外の農作物や食品工場で出る廃棄物を粉末化した「ぐるりこ®」を生み出すことができ、これが新たな市場を創出するための鍵を握ると考えられています。

フードロス問題とその解決策



日本では、年間約2000万トンにも及ぶ「かくれフードロス」が存在しており、この問題は一般的に認知されている「食品ロス」の約4倍にも及びます。ASTRA FOOD PLANは、この「かくれフードロス」を認識し、その削減に向けて積極的に取り組んでいます。

日本の食品ロスの実態を見てみると、2022年には約472万トンの食品ロスがある一方、農林水産省の調査によれば、不適切に廃棄されているものを含めた食品由来の廃棄物は2531万トンを超えています。

地域との連携による課題解決



ASTRA FOOD PLANは、「埼玉食のサーキュラーエコノミープロジェクト2024」にも参加し、深谷市や久喜市、富士見市と協力して地域の「かくれフードロス」削減に向けた具体的な取り組みを進めています。例えば、久喜市では耕作放棄地の拡大、深谷市では農作物の未利用部分の問題に取り組み、地域全体での循環型モデルの確立を目指しています。

代表取締役のコメント



代表取締役の加納千裕氏は、受賞に対し、「大変嬉しく光栄です」と語り、地域からの期待と支援がなければ成し得なかった成果であることを認めています。これは、さらなるアップサイクル市場を形成して、食品ロス削減が当たり前の社会の実現を目指す同社の強い意志の表れです。

このようにASTRA FOOD PLANは、地域との連携と技術革新を基に、サステナブルな未来に向けた道筋を描いています。さらなる技術の実装を進め、より多くの人々がその恩恵を受けることを期待しています。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

会社情報

会社名
ASTRA FOOD PLAN株式会社
住所
埼玉県富士見市鶴瀬東1-10-26
電話番号
049-293-2654

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。