東京都文京区に位置する六義園では、次回の特別イベントとして、皆さんに江戸時代から続く伝統工芸『江戸うちわ』を制作する体験講座を提供します。この活動は、7月19日(土)に行われ、午前の部は10:00から12:00、午後の部は13:30から15:30までとなっています。
江戸うちわは、浮世絵と木版画の技術を用いて、歌舞伎役者の肖像や美人画、風景画などが描かれた特製のうちわです。一般的な実用性のあるうちわとは異なり、江戸時代の人々にとっては主に装飾品としての役割も果たし、粋な夏の風物詩として人気を博しました。この夏、六義園で自分だけのうちわを作りながら、日本の豊かな文化に触れてみる素晴らしい機会です。
講座では、六義園の心泉亭にて、伝統工芸士の太田美津江氏が講師を務めます。太田氏は、東京を拠点としたうちわ製造業「太田屋」の四代目で、うちわ作りの技術を継承しつつ、企業とのコラボレーションによる創作にも力を入れています。参加者は、講師の解説を聞きながら、江戸うちわの制作を行うことができます。
完成したうちわを手にした後は、店内の吹上茶屋にて冷抹茶と上生菓子のセットを楽しむことができます。セットの和菓子は毎月デザインが異なりますので、何度でも訪れたくなる魅力があります。参加費は2,500円(入園料別途)で、各回の定員は15名。事前の申し込みが必要です。
参加申し込みは、7月5日(土)午前10時から電話で受け付けます。定員に達した場合は、応募を締め切ることがありますので、早めの申し込みをお勧めします。また、申し込んだ方には当日の受付時間等の詳細が案内されます。
六義園自体は、国の指定特別名勝に認定されており、五代将軍・徳川綱吉の寵臣、柳澤吉保によって造られた歴史深い回遊式の庭園です。庭内には、万葉集や古今和歌集に由来する美しい景色が広がっており、訪れる人々に四季折々の風情を提供しています。
今回のイベントを通じて、伝統工芸の魅力と、日本の文化が持つ奥深さを再発見しませんか?皆様のご参加を心よりお待ちしております。