つくば市に新たに誕生した次世代化粧品物流センターの全貌

茨城県つくば市に新しく設立された物流拠点「谷田部センター」が、2025年11月1日から本格的に運用を始めます。これは、SGホールディングスグループが展開する新たな試みで、特に危険物を安全に取り扱うための倉庫機能が充実しているのが特徴です。郊外に位置する本センターには、一般倉庫に加え、つくば市で最大級の危険物倉庫が併設されており、これによって法令遵守と環境配慮、効率性を同時に実現するための最適な物流サービスが提供されます。

開設の目的と背景

化粧品業界では、香水やオイルなどにアルコールや油分が多く含まれ、それらは法律上「危険物」として扱われます。このため、危険物専用倉庫は数が少なく、保管場所の確保が困難で、物流効率にも影響を及ぼしてきました。物流コストの増大や環境負荷の原因となり、さまざまな課題が浮き彫りになっていました。

このような背景から、ワールドサプライは2021年に化粧品の入荷から出荷までをまとめて担う「コスメフルフィルメントサービス」を展開。この新センターは、その旗艦となるべく設計されており、危険物と一般商材を同一敷地内で管理できる体制を整えました。これにより、法令に則った安全で効率的な物流が実現されます。

本センターの特長

コンプレックスの構造

本センターの最大の特長は、危険物商材と一般的な商材を同じ敷地内で扱えるという点です。これにより、法令を遵守しながらも、化粧品の特性を理解したうえで安全に管理できます。さらに、化粧品製造所として、日本語の成分表示ラベルが貼付可能な設備も完備されており、該当商品の入荷から出荷までを一括してサポートしています。

室内の環境管理

特に注目すべきは、新設された危険物倉庫が空調設備を完備している点です。全国でも珍しいこの倉庫は、化粧品の品質を守るために温度変化を防ぎ、商品の安全で衛生的な保管を実現しています。SGリアルティが掲げる「不動産で、物流を強くする。」の理念に沿いながら、社会的な課題にも配慮した施設設計がなされています。