新刊『素材系製造業の排熱回収技術と脱炭素化』の紹介
2025年11月27日、シーエムシー・リサーチより新たに発行される書籍『素材系製造業の排熱回収技術と脱炭素化』が注目を集めています。著者は、エネルギー管理士として幅広い経験を持つ森豊氏。この本は、素材系製造業におけるエネルギー使用の実態を把握し、排熱回収技術と脱炭素化の方法を一冊に体系化したものです。
書籍の概要
本書は173ページのA4判で、価格は税込99,000円。書籍とPDF版CDのセットは110,000円と手が届きやすい価格です(ISBN: 978-4-910581-69-9)。 内容は、素材系製造業におけるエネルギーの現状や、排熱利用の可能性についての情報が網羅されています。
本書の特徴
1.
エネルギー使用の実態と脱炭素化の可能性 - 具体的な数値や事例を挙げながら、素材系製造業のエネルギー消費の実態と脱炭素化の方向性に迫ります。
2.
最新技術の解説 - ヒートポンプやバイナリー発電といった最新の排熱利用技術を詳しく解説し、どのように実務に生かせるかを示します。
3.
各業界の実施例 - 鉄鋼業、化学産業、セメント産業など各分野における具体的な排熱回収の成功事例をまとめ、どのようにして各業界が脱炭素化に向かっているのかを紹介します。
4.
CCUS(Carbon Capture, Utilization and Storage)とe-fuelの動向 - CO2の分離・回収や、いわゆる「e-fuel」と呼ばれる新しい燃料についても言及されており、持続可能な未来を見据えるための情報が提供されています。
脱炭素化への背景
2025年2月、政府は第7次エネルギー基本計画を閣議決定し、排出削減対策としての省エネルギーや非化石転換が強調されています。特に、素材系製造業は全製造業のエネルギー消費の約80%を占め、その中で排出される温室効果ガスの量は全体の3分の1に達するとされています。
本書では、まず製造プロセス段階でのエネルギー供給の脱炭素化、次に製造過程における脱炭素化、そして最後に排出物の有効利用がどう進められるのか、段階ごとに詳細に説明されています。これにより、読者は具体的な技術と成功事例を通じて、実践的な知識を身に付けることができます。
著者のプロフィール
森豊氏は、1976年に早稲田大学を卒業後、㈱荏原製作所で長年にわたりエネルギー関連の技術開発に従事してきました。その後、技術コンサルタントとして独立した経歴を持ち、今回の書籍出版に至るまでに多様な技術的知見を積んでこられました。
まとめ
この書籍は、素材系製造業における排熱回収技術や脱炭素化の動向を理解し、業界内での技術導入を進めたい企業や研究者にとって必携の一冊です。エネルギー問題がさまざまな社会課題の解決に繋がる中、本書はその視点を提供してくれることでしょう。
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