TIS、経費精算システム「Spendia」に生成AI機能を追加
TIS株式会社は、クラウド型経費精算システム「Spendia」に新たに生成AIを活用した機能を追加することを発表しました。このシステムは、20年以上にわたる経費精算の提供経験を基に、日本の商慣習や制度に対応した設計がなされています。SaaSである「Spendia」は、大企業に特有のニーズにも応じる高い柔軟性と広範な機能を備え、スマートフォンアプリを通じて経費精算を完了できる点が特長です。
新機能の概要
追加される新機能には、以下の三つが含まれます。
1. AI-OCR機能による経理業務の効率化
生成AIを活用した画像解析技術を駆使したAI-OCR機能により、経費申請から伝票生成、承認プロセスに至るまでの作業が自動化されます。この自動化により、経理業務のスピードアップが図られるほか、海外の領収書にも対応できるようになります。
2. AI検印による不正検知機能
「Spendia」の独自解析モデルは、通常の経理業務で発生するチェック作業をAIが学習し、経理担当者の手作業を大幅に軽減します。これにより、不正な経費使用や重複請求を迅速かつ正確に検知し、ガバナンスを強化します。
3. AI問い合わせ機能による業務負荷の軽減
自動化されたチャット機能が24時間365日体制でユーザーサポートを提供し、経費精算に関する問い合わせに対し、過去のデータをもとに適切な回答ができるようになります。これにより、経理担当者の負担を軽減し、業務の効率化が図られます。
背景
2023年から始まったインボイス制度の導入により、経費精算業務はさらに複雑化しています。多くの企業では、経理担当者による目視でのチェック作業が求められ、これが時間や労力を浪費する原因となっています。TISはこのような課題を解決するために、生成AI機能の追加を決定しました。
提供開始時期
新機能は2024年12月から順次提供され、AI-OCR機能は、2024年末から実施予定です。AI検印機能は2025年2月から、AI問い合わせ機能は同年春以降に提供される予定です。
「Spendia」について
クラウド型経費精算システム「Spendia」は、日本での長年の開発実績を踏まえたサービスであり、豊富な機能を持ちながらも、各企業のニーズに応じた柔軟性をもっています。これにより企業は、迅速かつ効果的に経費精算を行うことができます。
まとめ
TISは今後も「Spendia」を進化させていく予定です。生成AIの導入により、経費精算業務の効率化とガバナンスの向上が期待されており、企業のニーズに応じた最適な対応が提供されるでしょう。詳細情報はTISの公式サイトで確認できます。