中古オフィス家具市場の動向分析 (2024年8月)
2024年8月、オフィスバスターズは独自に実施した「中古オフィス家具指数」に基づき、オフィス家具市場の動向を調査しました。この調査では、特に関東地方における空室率や賃料の変動、さらには商品別の販売動向を明らかにしています。
マーケット全体の状況
8月の主要5区における空室率は0.24%と、前月から3ヶ月連続で減少しました。また、賃料は前月比で69円増加しており、オフィス市場は引き続き活況を呈しています。さらに、有効求人倍率は1.24倍に上昇しましたが、失業率は2.7%とわずかに悪化しています。このような動きの背景には、特に関東の空室率の低下が挙げられます。コロナ禍からの復調とともに、長期休暇中のオフィス移転も進みました。
多くの企業が前向きな理由でオフィス移転を行っており、特に立地改善を目指す企業が多いことが特徴です。
商品別の販売動向
調査の結果、各商品の販売動向には明確な変化が見られました。特にチェアの販売価格は739円増加し、昨年と比較すると1,533円の上昇。高級OAチェアの需要が高いことが影響しています。ローバック、ミドルバック、ハイバックなどのすべての価格帯で販売が好調です。
一方、デスクと書庫については販売価格がそれぞれ98円、1,011円減少したものの、依然として需要は高い状況が続いています。特に、フリーアドレス型のデスクの人気が高まっており、この流れは今後も続くとみられます。
その他の商材の動向
ロッカーについては、販売価格が前月比で2,356円増加。このことからも中小連帯のロッカーの入荷が影響していると考えられます。
特に更衣用やパーソナル用ロッカーが好評で、需要が高まっています。テーブルに関しては、会議用のスタックテーブルの依頼が多く、ミーティング系チェアの需要も増えていることから、関連商品の販売も活発です。
8月度の総括
8月の調査では、個人のチェアに関する問い合わせが増えており、中古販売価格3万円以上の高級チェアの販売数量も目立ちました。法人の需要は大きな変動はありませんが、リピーターからの需要は持続しています。在宅勤務を推奨する企業もいる中で、出社を促す企業が増えてきているようです。これに伴い、働く環境への関心が高まることが予想され、中古市場でもABW(Active Base Working)を意識した商品への需要が伸びる傾向が見込まれます。
調査概要
- - 調査対象: 当社販売展開店舗
- - 調査期間: 2024年8月1日~同年8月31日
- - 調査機関: 当社独自調査
- - 対象商品: チェア、デスク、書庫、ロッカー、テーブル
お問い合わせ先
株式会社オフィスバスターズ
マーケティング委員会
担当:室矢
TEL:03-6262-3155
受付時間: 平日 9:00〜18:00
このように、中古オフィス家具市場は活況を呈し、今後の展開に注目が集まっています。