新設法人、港区が最多
2026-05-18 10:28:42
2025年の新設法人、シニア世代が増加し港区が最多に
2025年の新設法人、過去最高の設立数
株式会社帝国データバンクの調査によれば、2025年に全国で新たに設立された法人の数は驚くべき15万6525社に達し、前年比で1.8%の増加を記録しました。この数は3年連続での増加であり、過去20年以上の中で最も多い設立件数となりました。特に注目すべきは、10年前の2015年には12万6000社だった設立数と比較しても1.25倍に増加している点です。これにより、退職後のセカンドライフを見据えたシニア世代の起業が顕著になっていることが浮き彫りになります。
シニア起業が成長中
2025年に設立された法人の代表者の平均年齢は48.9歳と、前年の47.7歳から上昇しました。これは2000年以降の最高齢であり、特にシニア層の起業が増加している兆しを示しています。起業活動において、最も多いのは40代が29.1%を占めていますが、3年ぶりに低下し、30代の起業割合も依然として低迷しています。若年層がビジネスを立ち上げる機会が減少する中で、シニア層の割合が20.5%にのぼり、初めて20%を超えたことが注目されます。
近年では、大手企業が副業を解禁する流れや、政府による起業支援策によって、シニア層が自身の趣味や特技を生かして事業を展開するケースが増加しています。このような環境は、起業を身近に感じられるようにし、ビジネスチャンスを広げる要因となっています。
港区が圧倒的な新設法人数
新設法人の市区郡別のデータを見ると、「港区」が7482社と全国最多で、年間7000社を突破したのは単独の市区郡として初の快挙です。次いで「渋谷区」、「中央区」、「千代田区」が続き、上位6位までが東京都を占めています。特に、23区の新設法人は都心部に集中し、福祉や事業の多様化が求められる中、各区での企業設立が活発に行われています。
法人の種類に見るトレンド
新設法人を法人格別に見ると、「株式会社」が依然として最も多く、約67%を占めていますが、設立数は過去2年連続で前年を下回っています。一方で、合同会社や社団法人などは増加傾向にあり、特に合同会社は前年比6.8%の増加で最多を記録しました。また、不動産の資産管理を目的とした「特定目的会社」が前年比17.9%の急増も見られ、その背景には高層マンションの高騰といった不動産市場の変動があります。
新設法人数の動向と未来
2025年も新設法人の数が増え続け、起業の多様化が進行しています。特に、法人の新設数が企業の倒産や休廃業件数の2倍に達している状態は、日本経済における新陳代謝のサイクルが確実に進んでいることを示しています。起業家育成プログラムや創業支援融資の政策が地方でも実施されており、このような流れが続く限り、今後も新たなビジネスの芽が育まれ、地域経済はさらなる成長を見込めるでしょう。このデータは、起業家精神が高まり、新たなビジネスモデルや市場機会が到来していることに他なりません。
まとめ
2025年の新設法人の増加は、時代の変化や経済の活性化を反映していると言えます。シニア層の起業が増える中で、若年層の起業が減少する現象は今後の経済に影響を与えるかもしれません。一方で、東京都における起業の集中は、地方での創業支援がさらに求められる要因ともなり、地域活性化に向けた対策が急務と言えるでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社帝国データバンク
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- 東京都港区南青山2-5-20
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