大学生と高齢者施設の連携
2025-02-13 10:00:24

大学生と高齢者施設が手を携えた地域開放の新たな試み

地域に開く高齢者施設の在り方 - 宇都宮大学と栗林荘の連携



宇都宮大学の地域デザイン科学部では、「地域対応力」を養成するために、コミュニティデザイン学科、建築都市デザイン学科、社会基盤デザイン学科の三つの学科が合同で「地域プロジェクト演習」を実施しています。この授業では、コミュニケーション力、プレゼンテーション力、調査・分析力、そして協働力を培うことを目的としています。

その中で、特別養護老人ホーム栗林荘が地域パートナーとして協力し、開いた取り組みが注目を集めています。このプロジェクトは、地域に開かれた介護施設の在り方を模索することを目的としており、実際には大学生たちが地域の人々とともにさまざまなイベントを企画・実施しました。

納涼祭の復活 - 地域との絆を深める第一歩



コロナ禍の影響で中止されていた「納涼祭」を5年ぶりに復活させる大プロジェクトが始まりました。事前の調査では、高齢者施設に訪れた経験があっても「訪れたくない」との回答が90%以上を占めるという現実が明らかになりました。このような印象を払拭するため、施設のイメージを変えることが重要だと感じた学生たちは、納涼祭の企画に力を入れました。

学生たちは、事前準備から実行委員会に参加し、当日に向けて多様なアイデアを持ち寄りました。お祭りの当日には、スタンプラリーや足湯を使ったスーパーボールすくい、飲食ブース、ステージイベント、打ち上げ花火などが盛り込まれ、多くの地域住民が参加しました。最終的には300名以上が来場し、大盛況となりました。

このイベントには、テレビ取材も入り、地域の活気が伝わることに成功。また、来場者がアンケートに答えることで豪華抽選会に参加できる仕組みも学生の提案で実施され、イベント後のフィードバックを得ることにもつながりました。

続く地域交流 - クリスマスワークショップ



納涼祭だけでなく、継続的な地域訪問のための活動も行われています。その一環として、栗林荘内で行われた「クリスマスワークショップ」では、地域の子どもたちや大人が参加し、布のはぎれを使ったリースやオーナメントなどを作成しました。利用者と地域の方々が一緒になるこの場は、地域交流の重要な場となりました。

学生たちは手芸部の活動をSNSで発信し、さらに多くの来場者を呼び込もうと奮闘しました。また、彼らは参加者とのコミュニケーションも活発に行いました。

学生たちの成長と地域の未来



地域プロジェクト演習を振り返ると、学生たちは現実の課題を知りながら、その解決策を考え、様々な職種の人々とともに実践することに喜びを感じていることがわかります。建築都市デザイン学科の3年生である佐藤禅さんは、普段では出会えない人々との協働があったからこそ、大規模なイベントを成し遂げられたと述べています。

このプロジェクトは、今後も続く予定です。栗林荘は来年度も地域パートナーとして取り組みを続け、「地域に開く高齢者施設の在り方」を探求し続けます。さらに、2025年には大規模改修工事が終了する見込みで、新たに生まれ変わる栗林荘での地域交流が広がることが期待されています。大学生たちの活躍と地域の人々との結びつきが、今後の未来をより豊かなものにすることでしょう。


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会社情報

会社名
社会福祉法人丹緑会
住所
栃木県小山市塚崎463番地1
電話番号
0285-27-1582

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