関西万博での展示
2025-01-16 11:59:30

微生物の力で描く持続可能な未来:関西万博日本館の展示

微生物の力で描く持続可能な未来:関西万博日本館の展示



2025年4月、大阪で開催される大阪・関西万博において、日本館は「微生物による循環」をテーマにした展示を行います。このプロジェクトは、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が、日本政府館のテーマ「いのちと、いのちの、あいだに」に基づき、持続可能な経済社会の実現に向けた微生物の役割を広く紹介するものです。

日本館の展示は「Plant Area(プラントエリア)」、「Farm Area(ファームエリア)」、「Factory Area(ファクトリーエリア)」の3つのエリアで構成され、来場者は循環の過程を視覚的に体験できます。具体的には、「ごみ」から生まれる「水」や「素材」、そして「もの」へとつながる循環のストーリーをインスタレーションで表現し、来場者に理解を深めてもらう狙いがあります。

具体的には、「Plant Area」において、微生物による生ごみの分解過程が展示され、株式会社メディコム・トイの人気フィギュア「BE@RBRICK」を用いてわかりやすく説明されます。この展示では、微生物が生ごみから生成する水、CO2、養分(リン・窒素)、電気、熱のプロセスを視覚的に体感できます。

また、「Farm Area」では、同じくBE@RBRICKを通じて、これらの資源が如何に私たちの生活を支える製品に生まれ変わるかを紹介します。色分けされたキャラクターを用いて、各資源の役割が示され、微生物の働きがいかに重要かを身近に感じられるよう工夫されています。

微生物は地球上で有機物を分解し、自然界の物質循環を担う重要な存在です。加えて、医薬品や燃料、さらにはプラスチックや繊維なども作り出すことで、私たちの生活に欠かせない役割を果たしています。これらの展示を通じて、来場者には微生物の重要性と持続可能性に関する意識を深めていただくことが期待されています。

また、NITEは微生物分野の研究支援に注力しており、NITEバイオテクノロジーセンター(NBRC)は世界最大規模の微生物保存施設として、約9万5千株の微生物を保管・提供しています。これにより、基礎研究から産業利用まで幅広くサポートし、持続可能なバイオものづくりを支援しています。

さらに、NITEは2023年からカーボンニュートラルに向けたプロジェクトを実施しており、CO2固定微生物を活用した製品開発に挑戦しています。未来に向けたこの取り組みは、環境問題の解決と経済発展の両立を目指しています。

大阪・関西万博の日本館でのこのような取り組みは、微生物の持つポテンシャルを広く知らしめ、持続可能な社会への意識醸成を促す重要な機会になるでしょう。

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