Gunosy、slice Small Finance Bankの格付け引き上げを発表
株式会社Gunosy(東京都港区、社長:西尾 健太郎)は、同社の重要な投資先であるslice Small Finance Bank Limited(以下、slice SFB)が、インドの信用格付け機関Crisil Ratings Limitedから、劣後債の長期格付けを引き上げられたことを発表しました。新たな格付けは「Crisil BBB/Stable」であり、これは、格付けが向上し、安定した見通しが示されたことを意味します。
格付けの詳細
- - 格付け機関: Crisil Ratings Limited(S&P Globalグループ)
- - 対象: slice SFBのLower Tier-II債(バーゼルII基準)
- - 格付け改定: 変更前「Crisil BBB-/Positive」から、変更後「Crisil BBB/Stable」へ
- - 公表日: 2026年10月27日
- - 評価の総額: Rs 50 crore(約8.5億円)、うち発行済みRs 19 crore
この評価は、収益性改善と貸出・預金の両面で事業の持続的な拡大が同時に進行していることを背景にしています。Crisilは、資産の質も安定しており、資本も十分であると評価しています。
収益性の改善
2026年3月期には純利益Rs 48 crore(約8.2億円)、総資産利益率(RoA)は0.9%と黒字化を達成。続く2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)では純利益Rs 51 crore(約8.7億円)、RoAは2.9%(年率換算)となり、前年の通期利益を早くも上回る結果となりました。
事業のスケールアップ
貸出残高は2026年3月末でRs 4,532 crore(約770億円、前年比+53%)に達し、6月末にはさらに増加してRs 5,098 crore(約867億円)に。預金残高も同様に成長し、2026年3月末には前年比+112%、そして6月末にはRs 5,765 crore(約980億円)に達しました。
プレミアムな預金プランでは、当座預金と普通預金が預金全体の43.9%を占めるなど、健全な資金調達も行われています。
資産の質の保持
不良債権比率(GNPA)は、2026年6月末時点で4.4%であり、前年の6.3%から改善しています。また、純不良債権比率(NNPA)も同様に、3.2%と過去からの改善が続いています。
資本の健全性
Crisilによる評価では、2026年6月末の純資産額はRs 975 crore(約166億円)であり、自己資本比率(CAR)は18.2%と、十分な水準が維持されています。これにより、slice SFBは、安定した経営基盤を有する銀行として市場から高く評価されています。
格付けの歴史
この格付けの推移を見ると、2023年には「Crisil BB+/Watch Developing」として注目され、2024年には「Crisil BBB-/Stable」として投資適格水準に引き上げられました。その後、2025年には「Crisil BBB-/Positive」への上方修正が行われ、そして今回、2026年に「Crisil BBB/Stable」としてさらなる引き上げが実現しました。
今後の展望
Gunosyの数字は2027年5月期の連結業績に大きな影響を及ぼすことはないとされていますが、この格付けの引き上げは、今後の事業展開に明るい展望を与えるものと思われます。
slice SFBとGunosyの関係
slice SFBは2024年にフィンテック企業sliceと北東スモールファイナンスバンクが合併して誕生した、インド初のフィンテックバンクです。Gunosyは2019年よりsliceに投資しており、現在も約12%を保有する外部筆頭株主として、sliceの成長を支えています。sliceの提供するサービスは、個人向けローン、クレジットカード、預金口座、中小企業向け融資、農業関連融資など多岐にわたります。
Gunosyについて
一方、Gunosy自体は、情報キュレーションアプリ「グノシー」などを通じて情報を効率よく提供することを理念としています。また、ニュース配信アプリ「ニュースライト」や、各種メディアサポート事業にも取り組んでいます。このように、Gunosyは多角的にメディア事業を展開し、サポーティング機能で他の企業の成長も助けています。