北海道檜山地域の革新的ワーケーションプログラム、ピリカ発掘プロジェクトが始動

檜山地域の新たな試み "ピリカ発掘プロジェクト"

北海道の檜山地域では、地域課題を解決するための新しいワーケーションプログラム、「地域課題解決型ワーケーション（ピリカ発掘プロジェクト～Dig For PIRIKA）」が始まりました。これは、企業の従業員が現地を訪れ、地域の人々と共に地域の課題を検討し、解決策を見つけ出す内容です。

この地域は、人口減少や少子高齢化といった深刻な問題に直面しています。そこで、北海道檜山振興局は、持続可能な地域社会のモデルを構築するために、関係人口の創出に向けた取り組みを積極的に進めています。

ワーケーションって何？

「ワーケーション」とは、仕事（Work）と休暇（Vacation）を組み合わせた言葉です。日本の実情に合わせて、地域貢献や研修など様々な形式での取り組みが広がっています。

今金町について

今回のプロジェクトの拠点となる今金町は、約4,500人が住む人口の小さな町ですが、地域内には豊かな自然と農業を生かした優れた農産物が広がっています。学生や企業の従業員が地域に訪れ、農業体験や地域資源の発見を通じて新しいアイデアを生み出すことが目指されています。

地域資源の価値を知る

「ピリカ発掘プロジェクト」では、参加者が実際に地域を訪れ、ピリカ地区の魅力を吸収することから始まります。実施内容には、ピリカダムの見学、ピリカ旧石器文化館での歴史的発見、さらには新鮮なイチゴ狩り体験なども含まれ、参加者は地域の魅力に触れながら、自らの課題解決能力や創造力を試すことができます。

コンテンツの開発

本プロジェクトは、大学教授や地域振興の専門家と協力し、地域資源の調査を基にコンテンツの開発を進めます。特に地域への理解を深めるために、地元住民との意見交換も重要な要素となります。

また、参加者同士のフィールドワークやグループワークを通じて、地域の魅力を引き出し、解決策の提案に繋げる仕組みも整えています。このような体験を通じて、参加者はスキル向上やビジネスの視点を持つことが期待されています。

今後の展望

令和7年には、檜山振興局から今金町のピリカプロジェクト委員会に運用が引き継がれます。今金町の振興を図るため、地域課題解決型ワーケーションのさらなる推進と広報に努め、企業や個人に対して地域を訪れる機会を提供します。

このプロジェクトに興味を持った方々には、是非とも一度、魅力ある今金町・ピリカ地区に足を運んでいただきたいと思います。地域の存続と振興に貢献する新しい形の取り組みとして、多くの方々にご参加いただけることを期待しています！