ABERLINK社製・卓上3次元測定器「Fulcrum CMM」の国内販売準備
株式会社システムクリエイトが、英国のABERLINK社から来たエンジニアを迎え、卓上3次元測定器「Fulcrum CMM」のトレーニングを実施した。このトレーニングは、9月17日から19日にかけて行われ、製品の国内販売に向けて技術面でのサポート体制を強化する目的で実施された。
Fulcrum CMMの特長とその利便性
「Fulcrum CMM」は、工場の機械設備近くで効率よく使用できるコンパクトなデザインが大きな魅力。これにより製造工程での迅速な手動部品検査が実現し、問題点の早期発見が可能になる。また、製造プロセスへの迅速なフィードバックが実現されるため、生産性の向上に寄与することが期待されている。
たとえば、Aberlink Mk4ソフトウェアは、手動式CMMでも簡単に操作できるように設計されていて、部品を手動でスキャンするだけで、自動的に寸法や特徴を認識・表示する機能を持つ。このため、ユーザーは複雑な操作を行わずとも、正確な測定を行うことができる。
技術力を高めるためのトレーニング内容
今回のトレーニングプログラムでは、株式会社システムクリエイトのエンジニアたちがFulcrum CMMの操作方法を身につけ、校正プロセスや測定方法についても詳しく学んでいる。このトレーニングにより、同社は製品の普及に向けた準備を進めており、より多くの企業にこの測定器を提供する準備を整えている。
具体的には、Fulcrum CMMの技術者がAberlinkのエンジニアから直接指導を受けることにより、製品への理解を深めるとともに、高精度な測定を実現するためのスキルも磨かれている。これにより、販売後の顧客サポートにも万全の体制が図られる。
Fulcrum CMMの基本スペック
- - 本体サイズ: X:335 mm, Y:830 mm, Z:725 mm
- - 軸移動量: X:280 mm, Y:280 mm, Z:150 mm
- - 容積精度: (5.0 + L/1000) µm
- - 解像度: 1.15 μrad
- - 動作温度: 5 - 45°C(最適温度:18 - 22°C)
システムクリエイトについて
株式会社システムクリエイトは、ものづくり企業向けにさまざまなソリューションを提供している企業であり、3Dプリンターや3Dスキャナーなどのデジタルツールから、工作機械、CAD/CAMソフトウェアの販売とサポートまで幅広く手掛けている。また、加工や造形の知識を駆使し、受託造形の依頼にも応じている。
本社は大阪府東大阪市に位置し、1992年に設立され、以来、産業界に貢献してきた。今後もさらなる技術革新を目指して活動していく。
- - 会社名: 株式会社システムクリエイト
- - 代表者: 川上 正義
- - 設立: 1992年6月19日
- - 所在地: 大阪府東大阪市荒本新町1-20
- - TEL: 06-6618-8555
- - 事業内容: 3Dデジタルツール導入支援・販売・サポート、及び3D技術代行サービス
- - HP: システムクリエイト公式サイト
今秋、Fulcrum CMMが市場に登場する日を心待ちにしている。さらなる技術進化に期待がかかる。