再生する佐土原人形
2026-06-25 14:51:27

江戸時代から続く佐土原人形工房が新たな挑戦へと歩み出す

江戸時代から続く佐土原人形の復活



宮崎県宮崎市の佐土原町に位置する人形工房「ますや」は、創業から約220年の歴史を有する伝統工芸の拠点です。この工房は地域独特の佐土原人形を制作しており、この度、悲劇的な閉店の危機から見事に復活を遂げました。その背景には、85歳の人形師・阪本由美子さんの決意と、地域の人々の温かい支えがありました。

伝説の人形工房、閉店の危機



「ますや」は、本来2025年秋に閉店を考えていました。長年にわたり彩色を手がけてきた由美子さんが、夫・阪本兼次さんの死を機に、何もかもを終わらせる決意を固めていました。しかし、工房の片付けを進める中で、当時制作された数多くの人形が見つかり、また地域の方々から「佐土原人形を買いたい」という声が寄せられるようになりました。これが由美子さんの心に火を灯しました。

家族の絆と再生へのきっかけ



気持ちを振り返る中で、由美子さんは人形にまつわる思い出を語り始めました。彼女の表情は生き生きとしており、再び筆を持つ決意を固める最後のトリガーとなりました。特に、地域の理解と支援が彼女にとっての大きな支えとなったことを忘れてはいけません。

開店の一歩手前で、寛子さんの「絵付けをしてみない?」という提案が、彼女を再び人形の世界へ導くきっかけとなりました。この提案を受け入れることで、由美子さんは夜遅くまで筆を動かし続けるようになりました。

佐土原人形の魅力と多様性



佐土原人形は、地域の郷土を象徴する作品で、約400年前からの歴史があります。今では、代表的な「饅頭喰い人形」や様々なバリエーションの人形が存在し、特にミニわらべシリーズは、昭和の時代に人気を博しました。

最近復活した「くじら乗り」や「ミニわらべシリーズ」は、阪本氏の技術を受け継いだ由美子さんの手により再びその姿を現します。このように、地域耽美の人形工房「ますや」は、単に工芸品というだけでなく、地域文化の伝道者としての役割も担っています。

新たな挑戦と未来への展望



「ますや」は今後、人形の制作・販売だけでなく、地元の事業者と連携した絵付け体験など、さらなる展開を目指しています。特に、宮崎市の海外展開事業への参加を通じ、国際的なプラットフォームで佐土原人形の魅力を発信しようとしています。地域の魅力を世界に届け、さらなる観光客の訪問へとつなげることが期待されます。

このように、江戸時代から続く佐土原人形工房「ますや」は、地域の絆と新たな挑戦によって再び息を吹き返し、未来へ向けて歩み続けています。家族や地域の支えを得ながら、伝統を守る一方で新たな挑戦を続ける由美子さんと寛子さんの取り組みは、他の伝統工芸の継承にとっても良い示唆を与えてくれます。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13

会社情報

会社名
佐土原人形店ますや
住所
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。