デンマーク子会社Musholmが水産業の環境保全基準に共同で寄与
株式会社オカムラ食品工業のデンマークにある子会社、Musholm A/Sは、Science Based Targets Network(SBTN)が策定した水産業向けの環境保全基準の策定において、重要な役割を果たしました。これは、水産物の持続可能な供給を確保するための新たな試みであり、Musholmはそのパイロット企業の一つとして参加しました。
SBTNの目的と活動
SBTNは水産業における持続可能性を向上させるため、海洋科学に基づいた基準を設立しています。その目的は、以下の通りです。
- - 海洋環境の保全:地球上で最大の二酸化炭素吸収源である海洋を守ること。
- - 強靭なサプライチェーンの構築:持続可能な水産物の供給チェーンを育てること。
- - 生態系への配慮:特に保護対象種に対する影響を回避し、減少させること。
これらの基準に従い、参加企業は新たな行動基準を定め、自らの事業戦略に最新の科学的知見を取り入れることが求められます。この取り組みは標準化され、第三者機関による遵守状況の検証が行われるため、信頼性が高いものとなります。
Musholmの役割と成果
デンマークのシェラン島に位置するMusholmは、このプロジェクトを通じて具体的な成果を上げています。3月18日に発表されたプレスリリースでは、Musholmがこの環境保全基準の策定において重要な知見を提供し、他企業と共に行動基準をモデル化するプロセスに貢献しました。SBTNはこの基準を基に、今後も持続的かつ効果的な指標のより詳細な策定を続けていく予定です。
Musholmは、サーモントラウトの養殖を中心にした企業であり、自然に配慮した生育・加工方法に強い評価があります。水産業における環境保全に対する意識の高まりの中、Musholmは業界の先駆けとなるべく努力をしています。
世界を見据えた取り組み
オカムラ食品工業グループは、気候変動や環境保全に関する取り組みを積極的に行い、自らのミッションである「海の恵みを絶やすことなく、世界中の人々に届け続ける」というビジョンを実現するために動いています。これからの水産業において、持続可能性の確保がますます重要視される中で、その先駆者としての役割を果たし続ける姿勢を貫いています。
SBTNとMusholmを支える団体
また、この基準策定においては、WWF(世界自然保護基金)やコンサベーション・インターナショナルといった重要な団体がサポートを行っています。さらに、MSC(海洋管理協議会)やSFP(持続可能な漁業パートナーシップ)も参加し、Musholmの取り組みを後押ししています。
このように、MusholmはSBTNとの連携を通じて、環境保全に寄与しつつ、先進的な水産業のモデルを示す存在となっています。持続可能な未来を目指し、引き続き努力する姿勢が求められます。