神戸港震災メモリアルパークが、震災30年を記念して展示のリニューアルを実施しています。1985年の阪神淡路大震災の教訓を未来に継承するため、多くの訪問者がこの重要な施設を利用できるように新たな改修を行いました。行政は、1月10日から全面オープンする予定です。
主な改修内容
この改修では、より多くの人々に震災について理解しやすくする工夫が随所に盛り込まれています。以下、その主な改修内容を詳しく見ていきましょう。
1. メモリーウォールの設置
新たに造作された「メモリーウォール」は、訪問者が一目でその存在を認識し、メモリアルパークへ誘引されるように設計されています。この場所は、震災の記憶を共有し、訪れる人々に思い出を振り返る場ともなるでしょう。
2. 展示パネルの改修
老朽化した展示パネルは新しく改修され、さらに神戸港の現在と未来に焦点をあてた展示も加わりました。また、震災の概要を学べる新たなパネルが設置され、来訪者が歴史を深く理解できるような構成です。
3. 映像施設の改修
展示の映像コンテンツは、モニターのサイズを大きくし、視覚的にわかりやすい形に変更されました。映像はパートごとに分かれ、多言語字幕が表示されるため、さまざまな訪問者が理解しやすくなっています。
4. タイムスコープ(デジタルコンテンツ)
訪問者が震災の影響の大きさを視覚的に実感できるように、拡張現実(AR)技術を活用した「タイムスコープ」を導入しました。この機能により、震災前、震災時、現在の写真をスマートフォンで見比べることができ、より深い感情的な体験を提供します。
5. 多言語対応
神戸港震災メモリアルパークでは、外国人観光客も理解しやすいように、多言語対応を強化しました。現地の2次元コードをスキャンすることで、英語、中国語、韓国語の情報が表示され、訪問者が自分の言語でコンテンツを楽しめるようになっています。
神戸港震災メモリアルパークとは
神戸港震災メモリアルパークは、メリケンパークの北東部に位置し、1997年に完成した施設です。このパークでは、震災の記録を後世に伝えるために、実際に被害を受けた護岸部分を保存しており、震災の教訓と神戸港の重要性を発信しています。訪れるすべての人々にその価値を理解してもらえるための工夫が随所に見られます。
このように改修を通じて、神戸港震災メモリアルパークは訪れる人々に新たな体験を提供し、震災の記憶を未来へとつなぐ重要な役割を果たしていくことでしょう。ぜひ、オープンを楽しみに訪れてみてはいかがでしょうか。