平戸市と株式会社ガイア、観光促進で連携協定
長崎県平戸市と宮城県の株式会社ガイアが、新たに連携協定を結びました。この協定は、双方が持つ「アルベルゴ・ディフーゾ」の国際認証を活かし、観光振興や地域活性化に向けた共同の取り組みを進めることを目的としています。
この度の協定締結は、日本初となる「アルベルゴ・ディフーゾ」認証地域同士の連携が進む重要な一歩です。平戸市の黒田市長とガイアの相澤社長のラウンドテーブルでの意見交換を伴い、アルベルゴ・ディフーゾの提唱者であるジャン・カルロ・ダッラーラ氏が訪れた際に話し合われました。
目的と意義
平戸市とガイアが目指すのは、国内外への認知度を引き上げ、観光客を獲得する活動の実施です。具体的な取り組みとしては、商談会への共同出展や宿泊サイトの情報共有、防災活動や災害救助に関する協議も含まれています。
この協力関係により、平戸市の美しい自然や歴史的な文化がさらに強調され、ガイアの運営する宿泊施設との相乗効果で、訪れる人々により深い体験を提供することが期待されています。
ガイアの取り組み
株式会社ガイアは「蔵王福祉の森構想」を推進しており、観光、福祉、農業を融合させた新しい地域作りに力を注いでいます。この構想の一環として、地域の自然環境や文化を守りながら、全世代が共生できる持続可能な社会の実現を目指しています。高齢者や障がい者が安心して暮らせる環境整備を進めつつ、農福連携を通じて地域雇用を創出しています。
さらに、演出する宿泊スタイルとして「アルベルゴ・ディフーゾ」認証を受け、これまでに平戸市との協力のもとで地域の空き家や別荘を宿泊施設として活用してきました。現在蔵王山水苑では、約70棟の宿泊施設や観光名所、医療福祉の拠点をネットワーク化し、地域文化と自然との融合を図っています。
今後の展望
平戸市と株式会社ガイアによる連携は、観光振興や地域共生型の社会づくりを一層すすめる契機となります。この協定に基づくさまざまな活動は、単に観光客を呼び込むだけでなく、地域住民も巻き込む形での持続可能な発展を促すことでしょう。
地域の寿命を延ばし、活力を維持するためには外部から新しい風を受け入れ、地域自らが持つ魅力を再発見していくことが重要です。今回は、平戸市とガイアの協定締結によって、新たな展望が開かれることを期待しています。
お問い合わせ
平戸市観光課(0950‐22‐9140)及び株式会社ガイア(0224-26-8892)への問い合わせが可能です。