岡山大学の新たな挑戦 ~PSI GAPファンド Demo Day2025~
2025年に向けて、岡山大学は新たな挑戦を開始しました。国立大学法人岡山大学が参加する「Peace & Science Innovation Ecosystem(PSI)」が主催した「GAPファンド ステップ1 Demo Day2025」が、広島市で開催され、同大学からも研究者が登壇しました。このイベントでは、岡山大学の研究者たちが自らの研究を元にした技術の社会実装について語り、期待の高まる議論が交わされました。
PSI GAPファンドとは?
PSI GAPファンドは、科学技術振興機構(JST)の支援のもと、社会実装を加速化することを目的としています。資金提供に加え、起業を支援するプログラムやアクセラレーション、グローバル展開のためのサポートが一体的に実施されているのが特徴です。このファンドは、「ステップ1」(検証段階の支援)と「ステップ2」(起業準備やライセンス展開)に分かれて進行します。
研究成果の発表
能勢直子助教の発表
能勢助教は、高精度な診断が可能な新規PETトレーサーの開発について報告しました。この技術は、神経芽腫やパーキンソン病、心不全などの疾患に関連しており、医療現場の負担軽減やコスト削減に寄与する可能性を示唆しました。
長谷井嬢教授の取り組み
長谷井教授は、生成AIを活用したメンタルヘルスケアアプリのプロジェクトについて発表しました。このアプリは患者に寄り添ったケアを提供し、広く社会に普及することを目指すビジョンが紹介されました。
寺澤孝文教授の教育支援システム
寺澤教授は、1日5分で学習成果を可視化し、学習意欲を高める「マイクロステップ・スタディ」を提案しました。新しい教育支援システムの構築に向けた取り組みが注目されました。
参加者との交流
講演後にはポスターセッションが行われ、各研究者の成果についてさらなる意見交換や議論が展開されました。これにより、産業界や投資家との接点を持つ機会が生まれ、「未来を共創する」パートナーシップの可能性が広がっていきました。
岡山大学の支援体制
岡山大学では、スタートアップ・ベンチャーの創出を支援するため、技術シーズやビジネスプランの事業化に向けたアドバイスを行っています。起業を希望する教職員や学生に対する支援が多角的に展開され、より良い創造的環境の構築を目指しています。
また、PSI GAPファンドの2025年度公募が近日中に始まる予定であり、岡山大学は応募準備から申請、事業化に以下の機関がしっかりとサポートしていきます。興味のある方は、ぜひ連絡を取り、岡山大学の挑戦を共同で進めていく機会を逃さないでください。
まとめ
岡山大学は、技術革新と社会実装という新たな可能性に向かう重要なステップを踏み出しています。地域社会に根付いた特色ある研究や教育を通じ、岡山大学の取り組みに今後も期待が高まります。これからの活動に目が離せません。