最新手術ロボット「ダビンチ5」とは
大阪けいさつ病院は、2025年7月28日に国内初となる手術支援ロボットの最新機種「ダビンチ5」を使用し、子宮全摘出手術を行いました。この手術は、産婦人科副部長の細井文子医師のもとで実施され、最新の医療技術を駆使した最前線の施術として注目を集めています。
ダビンチ5の特徴
この「ダビンチ5」は、米国製の手術支援ロボットで、旧モデルの「ダビンチXi」を凌駕する第4世代の最新型です。以下のような特徴を持っています。
1. 手術精度の向上
ダビンチ5では、「フォースフィードバック機能」を装備した専用鉗子が導入され、手術中に術者が触覚を感じやすくなっています。この機能により、より精密な操作が実現可能で、手術の成功率を高めることが期待されています。
2. 効率的な低侵襲手術の実現
本ロボットは、150以上の設計見直しを行うことで、手術のワークフローが一新されています。これにより術者の自律性が向上し、手術時間が短縮されるとともに、技術の習得スピードも早くなると言われています。
3. AIによる術後評価と改善
ダビンチ5は、手術データを解析することで、術後の経過や治療方針の最適化が実現できるため、患者にとってより良い手術後ケアが可能になります。
執刀医のコメント
細井文子副部長は、「日本初となるダビンチ5を用いた婦人科手術を体験し、画像の鮮明さやコンソール設計の開放感から、術中のコミュニケーションが非常にしやすくなったと感じました。また、触覚に近いフィードバックを得ることで、繊細な操作が実現でき、教育面でも新たな可能性を見出すことができました。この新たな技術に出会えたことに感謝しています。」とコメントしています。
医療現場における新たな風
今回の手術は、ただの医療行為にとどまらず、新しい技術がもたらす未来への期待を感じさせるものでした。「ダビンチ5」の導入は、今後の医療現場においてさらなる普及が見込まれており、医療の質を向上させる重要な一歩となるでしょう。
お問い合わせ先
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このように、医療技術の進化は患者に対するサービスの向上にもつながることが期待されます。今後も大阪けいさつ病院の取り組みに注目していきたいと思います。