シナモンAI、明治安田生命にAI-OCR「Flax Scanner」提供を拡大 - 健康診断書データ化で業務効率化を支援
国内の大手企業へAI(人工知能)ソリューションを提供するシナモンAIは、明治安田生命保険の「診療明細書」や「調剤明細書」のデータ化業務に、同社オリジナルの高精度AI-OCRエンジン「Flax Scanner」を提供してきました。11月からは、「健康診断書」の読み取りにも提供を拡大しました。
明治安田生命では、日常業務において様々な種類の医療機関発行書類を取り扱います。膨大な書類から専門的なテキストを正確に読み取るには、多くの人手と属人的な業務が必要で、コストがかかる課題を抱えていました。
シナモンAIが提供する「Flax Scanner」は、非定型帳票の読み取りに対応しており、業務利用拡大により、同社の業務効率化に貢献します。具体的には、コア業務への人員集中や緊急時の対応力強化など、さらなるサービス向上とDX推進を支援します。
AIが健康診断書を高速・高精度にデータ化
シナモンAIが提供する「Flax Scanner」は、様々な医療機関から発行される多様なフォーマットの健康診断書を、高精度にすばやく読み取ることができるようチューニングされています。特に、健康診断書に頻出する91項目の読み取りは、項目単位精度平均89.06%を達成し、重点項目に指定された26項目は同90.69%と、AIが自動で高精度にデータ化します。
スマートフォンなどのカメラで撮影された画像データも読み取ることができ、1枚あたりの読み取り速度は約3秒と、従来の手作業によるデータ入力業務を大幅に軽減します。
シナモンAIオリジナルの高精度AI-OCR 「Flax Scanner」
シナモンAIは、あらゆるビジネスシーンにおける様々なフォーマットの書類から、AIが人間のように意味を理解してデータを読み取ることができるオリジナルの高精度AI-OCRエンジン「Flax Scanner」を開発・提供しています。
従来のAI-OCRは、フォーマット化された書類に対して、事前に定義する「座標定義型」が主流でした。しかし、個社ごとにフォーマットが無数に存在する請求書のような書類には対応が困難でした。
「Flax Scanner」は、事前の座標定義が不要な「特徴量学習型」を採用することで、多様な帳票・書類を高精度に読み取ることが可能です。さらに、業界固有の専門用語や図面、写真画像の情報抽出にも対応しており、IDP(Intelligent Document Processing)において高い評価を得ています。
汎用性の高いAI-OCRプラットフォーム「Flax Scanner HUB」
シナモンAIは、高精度AI-OCR「Flax Scanner」を手軽に業務利用できる汎用性の高いAI-OCRプラットフォーム「Flax Scanner HUB」を提供しています。「Flax Scanner HUB」は、座標定義型、特徴量学習型、生成AI抽出型の3つの異なるAIエンジンを搭載しており、読み取り難易度の高い非定型帳票からも高精度にデータを抽出することができます。
シナモンAIについて
シナモンAIは、「誰もが新しい未来を描こうと思える、創造あふれる世界を、AIと共に」をパーパスに、高度なビジネスAIソリューションを実現するため、AIプロダクトとAIコンサルティングを提供しています。圧倒的なドキュメント解析技術と大規模自然言語モデル(LLM)を組み合わせ、「自動化の自動化」を推進しています。生成AIを統合可能な革新的AI-OCR「Flax Scanner」や、LLM活用を大幅に促進する「Super RAG」をコアに、お客様が保有するナレッジからAI時代の新たな事業構造を創造し、飛躍的な成長を実現する変革の先導役として、多数の国内大手企業への提供実績を有しています。