タテシナ会議の取り組み
2025-02-07 10:43:20

交通事故死傷者ゼロを目指すタテシナ会議の最新の取り組みと展望

交通事故死傷者ゼロを目指すタテシナ会議



一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(TMF)が主催する「タテシナ会議」は、交通事故による死傷者のない社会を実現するためにさまざまな取り組みを進行中です。最近、39社の約190名が参加する総会を開催し、活動の進展状況や今後の方針について確認しました。

各分科会の活動内容と成果


この会議では、5つの分科会が設置され、それぞれ異なるテーマで活動しています。以下に主な進捗と今後の方向性をまとめました。

1. データ活用・危険地点見える化


愛知県豊田市を事例に、交通に関するデータベースを構築した分科会は、事故情報やヒヤリハット情報を活用して、26年度までに利用者向けの危険情報提供モデルを開発する計画です。

2. 高齢者安全運転支援


この分科会では、運転診断ツールの改善を重ねる一方、地域住民と協力しながら、高齢者が安全に運転を続けられるための支援体制を整えていきます。26年度以降は、診断から運転支援の仕組みを実装する予定です。

3. 新しい児童への啓発


「ヒヤリハット体験調査・マップ」や、親子向けのVRシミュレーションの開発を続け、教育現場で使える啓発ツールを検討中です。これにより、子どもたちが交通安全意識を高めることを目指します。

4. 自転車・二輪


ITSスマートポールの導入によるヒヤリハット削減効果が確認されており、今後は東京都を舞台に法令遵守率の向上を目指した実証実験を行います。特に事故が多い高校生向けの啓発施策にも力を入れていく予定です。

5. 海外の取り組み


タイでの取り組みでは、車両プローブデータやドローン映像を用いて事故原因の調査を実施。来年度は二輪車の運転データを活用しさらに効果的な対策立案をすすめるとのことです。

交通デジタルツインの構想


さらに、TMFは「交通デジタルツイン」と呼ぶ新たな構想も発表しました。このコンセプトは、データ統合技術やシミュレーション技術を駆使し、事故削減だけでなく不安を抱える交通社会の改善を図るものです。参加企業との連携を通じて、この理想の実現に向けた取り組みが進められています。

社会的な取り組みの重要性


TMFでの活動は、単に事故死傷者を減らすだけではなく、交通に関わるすべてのステークホルダーとの協調を目指しています。地域に根ざした活動の推進とともに、交通事故を防ぐための新たなインフラやデータ基盤の整備が重要とされています。

未来に向けた挑戦


タテシナ会議は、交通ルールの遵守を促進し、より安心・安全な交通社会の実現のために、今後も活動を続けていく方針です。「安全な交通社会はみんなでつくるもの」という理念のもと、あらゆる方々と手を携えながら、より豊かな社会づくりを目指して進んでいくことでしょう。これにより、全ての人々が安心して移動できるような未来を築くことを目指しています。


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会社情報

会社名
一般財団法人トヨタ・モビリティ基金
住所
東京都文京区後楽1丁目4-18トヨタ東京本社内
電話番号
03-3817-9960

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