地盤の未来を開く『OCTAS Modeler』のNETIS登録
応用地質株式会社が手掛ける3次元地盤モデル構築・管理システム『OCTAS Modeler』が、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」に登録されました。この技術は、特に平野部における軟弱地盤や成層の地質構造を対象としています。従来、複数のソフトを使用していた業務が、本システムによって一つのプラットフォーム上で完結し、施工性や経済性の向上が実現できるのです。
背景と目的
近年ではインフラの老朽化や自然災害のリスクが増大しており、これに対処するための地盤データの高度化が求められています。応用地質は、このような社会的ニーズに応えるべく、地盤モデルの円滑な作成と一元管理を可能にするシステムの開発に力を入れてきました。この取り組みの中で、『OCTAS Modeler』が生まれました。
技術概要
『OCTAS Modeler』では、ボーリングデータの位置関係を3次元で視覚化し、ボーリングモデルや地質区分モデル、支持層モデル、地形サーフェスモデルなど、さまざまな地盤モデルを容易に作成できます。ユーザーは簡単な手順で建設現場に即した3次元地質モデルを構築し、地盤情報をオープンフォーマットで一元的に管理できるため、情報の共有がスムーズになります。
また、ドローンによる空撮データを使った点群モデルや、構造物の3Dモデルとの重ね合わせも可能で、視覚的にわかりやすい断面図を任意の位置で作成できる機能も備えています。この革新的な技術は、施工の効率化とコスト削減だけでなく、生産性の向上にも寄与することが期待されています。
今後の展望
『OCTAS Modeler』のNETIS登録を契機に、応用地質はこのシステムのさらなる普及に注力していく予定です。公共事業やインフラ整備において、施工性を高めることによるコスト削減と生産性向上を実現し、さらに防災や減災の分野での活用も視野に入れています。これにより、社会課題の解決やDXの推進に貢献することを目指しています。
会社紹介
応用地質株式会社は、1957年に設立され、「人と地球の未来にベストアンサーを。」を経営ビジョンに掲げています。その理念のもと、地球科学に基づく深い知識とデジタル技術の革新を通じて、課題の解決に取り組んでいます。地質工学の分野での専門知識を活かし、持続可能な社会の実現に向けた新たな価値を創造し続けることを約束しています。
まとめ
『OCTAS Modeler』のNETIS登録により、地盤モデルの進化が期待されている今日、応用地質はその実現に向けてさらなる努力を続けていきます。地盤データの利活用、施工性向上に寄与するこの技術が、将来どのように社会に貢献していくのか、今後が楽しみです。