TISが推進するERM成熟度向上への取り組み
TIS株式会社は、国内大手の総合ITサービス企業として、リスクマネジメントの強化とERM(Enterprise Risk Management)成熟度向上に向けた取り組みを行っています。その支援を担うのがニュートン・コンサルティング株式会社で、両社の協力が新たな成果を導いています。
ERMに向けた具体的な施策
2021年度に設立されたTISのリスク統括部は、グループ全体のリスクマネジメント力を高めることを目的としています。その一環で、ニュートン・コンサルティングの支援を受け、ERM成熟度評価を実施しました。この評価によって、体系化されたERMの構築やリーダー層の巻き込みが求められると認識されました。
四年間の改善プロセス
TISは、59社のグループ企業を有し、国内外に拠点を持つことから、幅広いリスクを管理する必要があります。これに対し、同社は各社の社長に対しアンケートやインタビューを通じて、重要なリスクを整理し、共通フレームワークによる体制を整えました。また、リスク担当者や現場社員を対象にした研修やe-learningも新たに導入し、ボトムアップからのアプローチとトップダウンによる支援を組み合わせ、効果的なリスク管理環境を整備しています。
成果と今後の展開
2024年度には、国内グループ会社を対象にERM成熟度評価を再実施し、各項目の評価が大幅に改善されたことが報告されています。これにより、TISは更なる体制強化を図ると同時に、海外拠点でも経営層向けの勉強会を実施し、グローバルな視点からもリスクマネジメントを強化しています。特に、成果発表会の開催により、グループ間での成功事例やノウハウの共有が進められています。
ニュートン・コンサルティングの役割
ニュートン・コンサルティングはERMの構築や運用をサポートするアドバイザリーサービスを提供しています。リスクアセスメント手法の整備や運用体系の設計、定着支援などを一貫して行い、クライアントのニーズに応じて柔軟に対応するのが特徴です。これまでに約2,100社の支援実績があり、民間企業、官公庁、国立大学法人など、幅広い分野での実績があります。
まとめ
このように、TISとニュートン・コンサルティングの強力な連携により、リスクマネジメントの成熟度を向上させる取り組みが進行中です。今後も、両社のさらなる協力による新たな成果が期待されます。