生駒市初のコミュニティ通貨「くるり」とは
奈良県生駒市では、2025年1月27日から新たにコミュニティ通貨「まちのコイン・くるり」が導入されます。この取り組みは、地元市民との協力によるまちづくりを目指し、地域活動の活性化や経済振興を図るもので、全国で31の地域で実績を上げているカヤックが開発・運営を行います。
導入の背景と目的
生駒市は、大阪府や京都府近郊のベッドタウンとして発展してきましたが、人口減少や少子高齢化といった課題が進行しています。そのため、市民活動に参加する機会を増やし、地域の持続可能な発展を促進することが求められています。「まちのコイン」は、これらの課題を解決する手段の一つとして位置づけられています。
通貨名「くるり」の意味
「くるり」という名称は、地域とのつながりを感じられるように、また、人と活動の縁を生むことで、地域への関心を深めてほしいという思いが込められています。ユーザーはこの通貨を使うことで、新たな出会いや体験が増え、地域活動に気軽に参加できるようになります。
利用方法と特長
このアプリは無料でダウンロード可能で、簡単なステップで登録できます。ユーザーは市内の認定スポットで活動や体験を通じて「くるり」を獲得し、それを地域のお店で使用することができます。ただし、法定通貨には換金できないため、地域内での経済活動を促進する仕組みになっています。
特長としては、ユーザーはゲーム感覚でコインを集められるため、楽しみながら参加できる点が挙げられます。このシステムにより、地域活動やSDGsへの参加意識を高めることが期待されています。
活用事例
生駒市では「まちのコイン・くるり」を使って、例えば以下のような取り組みが予定されています。
1.
にぎわいの創出
生駒駅南口付近のチャレンジショップ「サクラサク」では、来店者がアンケートに答えることで300くるりを獲得し、オリジナルポーチがもらえます。
2.
ボランティア活動の推進
市民活動推進センターでボランティア活動に参加すると500くるりを獲得でき、初めての活動へ参加するきっかけを提供します。
3.
地域交流の促進
たこ焼き店「ジャッロたこやきやさん」では、くるりを使うことで商品数が増量するサービスを行っています。これにより、交流促進とファンの獲得が期待されています。
生駒市について
奈良県生駒市は自然豊かな土地でありながら、交通の利便性に恵まれた地域です。伝統工芸の産地でもあり、観光資源も多く、地域特有の魅力が詰まっています。この新たなコミュニティ通貨「くるり」の導入により、市民の地域活動への参加がより活発化し、生駒市のさらなる発展が見込まれています。
「まちのコイン・くるり」を用いて、地域への愛着が深まり、持続可能な社会づくりが実現することを期待しています。