千葉商科大学が開講するCUC公開講座2024
千葉商科大学は、2024年のCUC公開講座の第4回目として「遠藤隆吉と水戸学」をテーマにした講座を開催します。この講座は、同大学の創立者である遠藤隆吉の思想に焦点を当て、特に実学思想を深く探求する機会を提供します。時代を超えた知の交流が期待されるこの講座では、遠藤隆吉の考えと共に、福澤諭吉の視点も考察されます。
遠藤隆吉と水戸学
遠藤隆吉は、日本の思想界における重要な人物であり、古学派の伊藤仁斎や荻生徂徠の教えを基にした独自の見解を持っていました。特に、水戸学派の藤田東湖や会沢正志斎からも影響を受けており、その思想の根底にはプラグマティズム、つまり実用主義があるとされます。遠藤は、学問が現実の生活に役立つものであるべきだと考え、「有用な学術」を重視しました。
一方で、もう一人の重要な思想家、福澤諭吉も実学の探求において欠かせない存在です。福澤は儒教的な身分思想を批判し、士農工商の役割を革新しようとしました。その考え方は、実学を通じて人々に自立と自尊心を持たせることに向けられており、福澤の思想が現代のビジネスにどのように生かされているかを探ることは非常に意義のある試みです。
講座の詳細
今回の講座は、9月6日の金曜日、午後3時から5時まで開催されます。千葉商科大学の市川キャンパス本館3階にある会議室での対面講義と、オンラインでのZoomによる参加の両方が可能です。特に遠方に住む方でも参加できるよう配慮されています。
プログラムは以下のようになっています。
- - 15:00~15:10 学長挨拶(原科幸彦 学長)
- - 15:10~15:50 講演1「遠藤隆吉と水戸学」(朽木量 教授)
- - 15:50~16:30 講演2「商業教育と実学~福澤諭吉を手掛かりに現代ビジネスを考える~」(石井泰幸 教授)
申し込みは、9月5日木曜日の午後3時まで可能です。詳しい情報は大学の公式ウェブサイトから確認できます。
参加する意義
この講座に参加することは、遠藤隆吉の思想を深く理解し、福澤諭吉との対比を通して、実学の重要性を考える貴重な機会です。日本の社会において、両者の学問がどのように影響を与えているのかを学び、これからの学びや仕事にどのように生かしていくかを考える絶好のチャンスです。あなたもぜひご参加ください。