大学生が中高生の未来をデザインするワークショップを開催
2025年10月、東京で開催された「サイエンスアゴラ2025」において、特定非営利活動法人STEM Leadersが主催した特別なワークショップが実施されました。このワークショップは、急速に進化する生成AI(Artificial Intelligence)と、これからのキャリアに対する考え方を学ぶことを目的としています。中高生と大学生が共に協力し、未来を描く体験が提供されました。
実施の背景
現代では、AI技術が私たちの生活の至る所に浸透していますが、まだ教育現場での理解や実践が十分ではないという問題も存在します。特に、中高生は将来のキャリアに関して多くの選択肢と共に葛藤している状況にあります。このような課題に対応するため、STEM Leadersはこのワークショップを企画しました。
当日、大学生と共に「生成AI」とキャリアに関するリアルな視点を提供したのは、「団体の卒業生」や「アクセンチュア株式会社のプロボノ社員」たちです。参加者は、生成AIとの対話を通じて、自らの将来像を描き、AIがその思考を支えるプロセスを体験しました。
プログラムの内容
ワークショップは90分間のセッションで、以下の2つのセクションに分かれて実施されました。
前半:生成AIを活用して未来年表を作成
ここでは、生成AIの基本的な使い方、プロンプトエンジニアリング、そしてキャリアデザインのフレームワークを学びました。参加者は自分自身のキャリアに関する質問に答えながら、AIと共同で未来年表を作成しました。
後半:キャリア座談会
大学生や社会人との対話を通じて、進学や将来のキャリアについて意見を交換しました。参加者はリアルなキャリアの声を聞きながら、自身の将来と向き合う機会を得ました。
プログラムの特徴
このプログラムは、単なるAI体験会ではなく、参加者に自分の将来を「自分の言葉で語る力」を育成する機会を提供しています。具体的には、以下の3つのポイントに着目しています。
- - AIとの共創スキルの先取り:必須となるAIとの共創スキルを高校生時代に体験することができます。
- - 未来からの逆算:キャリアアドバイザーの視点を取り入れ、進路を考える新たなアプローチを提供します。
- - キャリアの軸形成:大学入試や就職活動に必要なキャリアの基盤を早期に形成することが可能です。
今後の展望
STEM Leadersは今後も「科学と社会をつなぐ活動」を続け、さらなる若者の科学コミュニケーションを推進します。将来の社会を担う若者たちのリーダーシップ育成を目指し、全国規模での展開を考えています。関心のある学生や団体は、ぜひお問い合わせください。
お問い合わせ先
特定非営利活動法人 STEM Leaders
広報部長: 峯石ゆりか
事務局長: 渡邊諒
E-mail:
[email protected]
この活動を通じて、生成AIを「単なる便利な道具」としてではなく、自らの人生を共に考える「相棒」として活用する意義が広がることを願っています。参加者は、将来的にAIと共に生きる社会をしっかりと見据えることができたのではないでしょうか。