世良公則のトークショー
2016-03-04 13:26:12
世良公則が語るメリル・ストリープの演技とロックの魅力
世良公則が魅せるトークショー
日本のロックシーンにおいて重要な存在である世良公則が、映画『幸せをつかむ歌』のトークショーに登場しました。このトークショーは2016年3月3日、渋谷のBunkamuraで行われ、観客を魅了しました。世良さんは自身が関与した作品以外でこのようなトークイベントに出席するのは初めてであり、その緊張感を感じさせない独自の魅力で会場を和ませました。
メリル・ストリープの自然な演技
トークの中で世良さんは、メリル・ストリープが演じたロックミュージシャンの役について熱く語りました。「彼女は、ただ音楽を演じるのではなく、ミュージシャンの一部として自然に表現している」と称賛します。彼はメリルがキャロル・キングやノラ・ジョーンズに引けを取らないギターを弾き、演技を感じさせない自然さを持つことに驚いたと述べました。
世良さんは、「観客は彼女のセリフを通じて、心の動きや葛藤を感じ取ることができる。観る人にそんな感覚を与える演技をしていて、彼女自身も楽しんでいるのではないか」と、メリルの演技力に心から感心している様子がうかがえました。
自身の演技論
続いて、世良さんは自身の演技論についても触れました。俳優としての役作りには細心の注意を払っており、台本にはないキャラクターのバックボーンを考えることを大切にしていると言います。「そのキャラクターになりきり、感情を表現するために、シーンごとに状況を掘り下げる」と話し、役に対する責任感と執着を示しました。
特に昨年のヒットドラマ『下町ロケット』での役作りについては、医療指導の専門家からのフィードバックも得たと嬉しそうに語り、演技に対する真剣な姿勢を垣間見ることができました。
人間ドラマの深み
映画『幸せをつかむ歌』の中での人間ドラマにも、注目が集まりました。リッキーとそのバンドメンバーの関係について、「彼らが見せる心の葛藤は演奏にも出ている。本当のプレイはその瞬間に反映される」と述べ、観客とのコミュニケーションがどれほど重要であるかを強調しました。世良さんは観客との「キャッチボール」が感じられる瞬間を映画で大切にしていると明かしました。
リック・スプリングフィールドの魅力
さらに、男性目線からみた演技の魅力についても語られました。「リック・スプリングフィールドが演じるグレッグは、リッキーを思いやる姿が素敵で、優しさが溢れている」とし、大人の男性のあり方を見せつける一幕に感心しているようでした。
この映画の意義
世良さん自身にとってロックは中学生のころからの情熱で、「ローリング・ストーンズに影響を受けて、自分もロックを貫き通してきた」と振り返ります。ロックアイテムやアクセサリーに頼らず、自己を受け入れる今の姿勢を大切にしていると語り、「60歳になった今が一番幸せだ」と微笑みました。そして「この映画は、日常のちょっとした瞬間を捉えた素晴らしい作品だ」と、その魅力を語りました。
このトークショーは、世良公則の視点からロックと演技の世界を掘り下げる貴重な機会であり、観客が多くの気づきを得ることができた素晴らしい場でした。
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