LIFULLが受賞したAI Impact Awardsの意義
2026年に初開催されたAI Impact Awardsで、株式会社LIFULLが「Top Team」に選ばれたことが発表されました。このアワードは、AI技術を活用して実際にビジネスで成果を上げた取り組みを称えるもので、LIFULLの革新的なプロジェクトが高く評価されたことを示しています。
アワードの概要
Amplitude社が主催するこのアワードは、「The best workflows win(最高のワークフローが勝つ)」というテーマのもと、ビジネス課題を解決した成功事例を集め、その中から特に優れたユースケースを表彰します。個人賞とチーム賞があり、チーム賞の「Top Team」に選出されたLIFULLの取り組みは、AIをどうビジネスフローに組み込むかのモデルケースとなっています。
LIFULLの取り組み
LIFULLでは、事業の成長を促進するために、AIを活用した効果検証のプロセスを大幅に効率化しました。これまでは、住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」の施策後の効果検証には、通常1〜2日を要するものでしたが、AI技術の導入により、その時間を30分に短縮することに成功しました。
課題と解決策
過去の施策の効果を分析する際、従来は特定の個人のスキルに依存する部分が多かったため、検証が属人化し、作業のスピードが落ちていました。この属人化を解消するために、AWS製のAIエージェント型開発ツール「Kiro」とAmplitudeのMCP(Model Context Protocol)を組み合わせたワークフローを構築しました。このソリューションにより、仕様書を読み込ませるだけで、AIがダッシュボードを自動で生成し、結果を抽出、次回施策のための提案を起票する工程までをカバーします。
成果
この取り組みの結果、かかる時間が従来の約1/4に短縮され、成果の提案精度向上にも寄与しました。これにより、属人化は解消され、全社的にスムーズな分析が可能となりました。また、パフォーマンスの定期監視においても、確認すべき情報が膨大で、問題発見に時間がかかっていた課題を解決すべく、Amplitudeの「グローバルエージェント」を導入し、自動的にパフォーマンス変化をレポートするシステムを整備しました。
文化の変革
LIFULLの取り組みは単なる効率化にとどまらず、分析スキルのないメンバーでもデータを調査できる環境を作り出しました。これによって組織全体のデータ活用力が向上し、業務の生産性が大きく改善されています。
未来への展望
デジタル化が進む現代において、AIはLIFULLのプロダクト開発の強力なパートナーとなっています。プロダクトマネージャーの井上洸太朗氏は、LIFULLでは今後もAIをフルに活用して顧客への提供価値を向上させていく意思を表明しました。「あらゆるLIFEを、FULLに。」という企業メッセージのもと、社会の課題解決にさらなる貢献を目指して邁進していくことでしょう。