記録的猛暑の影響、エネルエックスが過去最大のデマンドレスポンスを実施

日本の電力需給を支えるエネルエックスの取り組み



今年の夏、日本全土に記録的な猛暑が続き、厳しい電力需給が見られました。特に、9月中旬には夏の暑さが続き、電力需要が高まったことで電力網には大きな負担がかかりました。この状況を受けて、エネルエックス・ジャパンは容量市場で過去最大のデマンドレスポンスを実施することになりました。

厳しい気象条件がもたらす電力需給のひっ迫



今年の夏、日本では猛暑だけでなく、台風や降雨などの厳しい気象が重なり、多くの地域で電力需要が急激に増えました。この影響で、電力供給のバランスが崩れ、需給がひっ迫するという緊急事態が発生しました。国の電力供給を守るため、容量市場においてエネルエックスはデマンドレスポンスを発動し、全国的に数日間の連続した対応に踏み切りました。

バーチャルパワープラントの役割



エネルエックスのバーチャルパワープラント(VPP)は、参加する需要家に対して電力使用量を調整するための信号を送り、グリッドの緊急事態に対応しました。例えば、複数の大規模な電力需要者が同時に電力使用量を抑えることで、発電機を新たに立ち上げる必要がなくなり、電力供給の安定性を図ることができます。

今年のデマンドレスポンスの発動は実に19日間に及び、その間に約7GWの容量が市場に供出されました。これは、私たちの迅速な対応力の証であると同時に、国のエネルギー供給の安定化に対する取り組みの強さを示しています。

エネルエックス・ジャパンの今後の方針



エネルエックス・ジャパンは、今後も市場のニーズに柔軟に対応し続け、持続可能なエネルギーシステムを構築するための取り組みを強化していく方針です。国のエネルギー供給の安定化に向けた取り組みはもちろん、クリーンエネルギーの普及に向けた提案も進めています。宮本博光カントリーマネージャーは、「デマンドレスポンスの導入を拡大し、持続可能な低炭素社会の実現に向けたイノベーションを追求します」と語ります。

再生可能エネルギーへの転換に向けて



エネルエックスは、クリーンエネルギーへの転換を進める中で、デマンドレスポンスと蓄電池システムの活用が不可欠であると考えています。ICTテクノロジーを駆使したVPPによって、企業は需要に応じた柔軟な電力管理が可能となり、エネルギー使用の効率化が図られます。日本の電力市場が変化する中で、デマンドレスポンスの重要性はますます高まっています。

グローバルな取り組みと信頼のネットワーク



今年度、エネルエックスは1,350回以上のデマンドレスポンスを実施し、世界19カ国で事業を展開しています。アイルランドにあるネットワーク・オペレーションセンター(NOC)との連携により、日本国内でのデマンドレスポンス活動が実現しました。

エネルエックス・ジャパンは、日本市場において脱炭素化やデジタル化を通じて企業のサステナビリティの実現に向け、さまざまなソリューションを提供しています。持続可能な社会を実現するため、全力で取り組んでいきます。

会社情報

会社名
エネルエックス・ジャパン株式会社
住所
東京都中央区日本橋室町2-3-1室町古河三井ビルディング9階
電話番号
03-6262-7272

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。