江戸東京博物館の外展開催のお知らせ
江戸東京博物館、通称江戸博は、1993年に開館し、江戸と東京の豊かな歴史と文化を多くの人々に伝えてきました。しかし、2026年春までの大規模な改修工事のため、現在は休館中です。そこで、江戸博は東京の上野にある東京都美術館にて特別展示「出張!江戸東京博物館」を開催することにしました。
展示概要
この特別展示は、江戸東京博物館の常設展示室で紹介している歴史的資料や体験模型の一部を、東京都美術館のロビー階と1階、さらに2階にも展示する内容です。特におなじみの「千両箱」や「人力車」などの体験模型が中心となります。
常設展示のエッセンスを体感
常設展は、江戸ゾーンと東京ゾーンに分かれており、20のコーナーで構成されています。この展示では江戸ゾーンから、「江戸城と町割り」「町の暮らし」「江戸の商業」、そして東京ゾーンからは「文明開化東京」「産業革命と東京」をピックアップし、コンパクトに魅力を凝縮しています。展示資料には、横山松三郎の撮影による明治4年の「旧江戸城写真ガラス原版」や、歌川広重の名作「東都名所高輪二十六夜待遊興之図」のバナー展示が含まれています。
記憶に残る体験模型
江戸博といえば体験模型。その中でも特に注目したいのが、人力車や千両箱、三輪車といった歴史的な物品です。来場者の方々には、実際にこれらの模型を触ったり、乗ったりすることができ、江戸時代の生活を身近に感じられる貴重な機会となっています。
特集展示: 移りゆく上野の風景
さらに、展示の2階には特集展示「移りゆく上野の風景」が設けられています。上野公園一帯は、武蔵野台地の端に位置する「上野の山」として知られており、江戸時代には寛永寺の広大な寺域が拡がっていました。下谷広小路はその門前町として栄え、火災をきっかけに商業エリアとして急成長を遂げました。
その後、1868年に発生した上野戦争を経て、上野は近代化政策の象徴的な場へと変貌します。上野公園の開園は、さまざまな博覧会の舞台となり、日本の文化と産業を広くアピールする機会を提供してきました。この展示では、時代を反映した錦絵や絵葉書を通じて、移り変わる上野の景色をお楽しみいただけます。
期間とアクセス
開催期間
- - 令和7年2月22日(土)~2月26日(水)
- - 休室日:なし
会場
お間違えのないようご注意ください。展示は江戸東京博物館ではなく、
東京都美術館の各階で原則無料公開されます。
- - JR上野駅「公園改札」から徒歩7分
- - 東京メトロ銀座線・日比谷線「7番出口」から徒歩10分
- - 京成電鉄 京成上野駅より徒歩10分
駐車場は設けていないため、公共交通機関を利用されることをお勧めいたします。
参加プログラム
さらに楽しんでいただける関連イベントとして、ワークショップ「歌舞伎の音 鳴り物体験」が開催されます。このイベントでは、歌舞伎の舞台を支えるさまざまな楽器を実際に体験することができます。定員は各回20名で、整理券が必要です。
また「移りゆく上野の風景」についてのギャラリートークも行われ、専門の学芸員による解説が行われます。これらの特別な機会を活用して、上野と江戸東京の歴史を深く知ることができます。
江戸東京博物館が提案する新しい文化体験の場として、ぜひ足を運びください。