RFIDリストバンド導入
2025-04-24 09:49:00

大阪医科薬科大学病院がRFIDリストバンド導入で医療現場の効率化を実現

大阪医科薬科大学病院、RFIDリストバンド導入の背景



大阪府高槻市に位置する大阪医科薬科大学病院が、RFIDリストバンドを導入しました。これは、株式会社サトーの子会社であるサトーヘルスケアが開発したもので、医療現場における三点認証業務の効率化を目指しています。この三点認証とは、患者と薬剤および看護師の情報を確認し、誤投与を防ぐための重要な業務です。このプロセスでは、RFID(無線ICタグ)を用いた非接触認証システムにより、患者を起こすことなく認証が行えるようになりました。

医療業界の現状



2025年には団塊世代が全て75歳以上になり、高齢者人口が急増するため、医療や介護の需要はますます高まる見込みです。しかし、医療従事者の不足が深刻な問題として浮き彫りとなっています。特に地方では、医師や看護師の数が偏在しており、働き方の見直しが急務となっています。

これを背景に、医療現場でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が重要視されています。電子カルテの導入や物品管理にRFIDを活用することで、業務の効率化と安全性の向上が期待されています。

RFIDリストバンドの導入理由



厚生労働省は、患者管理において三点認証を義務付けており、これは医療ミスを防ぐための重要な手段です。従来はバーコードを用いたシステムが主流でしたが、近接での読み取りが必要で、患者の睡眠を妨げるといった声が多く上がりました。このような問題を受け、サトーヘルスケアが提供するRFIDリストバンドが注目されるようになりました。

このRFIDリストバンドを使用することで、看護師は布団の上からでも患者の認証が可能になります。このようにして、大阪医科薬科大学病院の全病棟で導入が進められ、看護業務の効率化とより良い患者ケアにつながっています。

導入の具体的効果



点滴確認業務の所要時間が従来の5分の1に短縮され、効率が大幅に向上。
夜間の患者の睡眠を妨げることなく、士業が行えるようになりました。
* 誤投薬を防ぎ、医療インシデントの抑止にも貢献しています。

院の見解



大阪医科薬科大学病院は特定機能病院として地域医療に貢献しており、「スーパースマートホスピタル構想」の下でのDX化を進めています。RFIDリストバンド導入を皮切りに、さらに採血時の確認や物品管理への応用を視野に入れており、さらなる業務の効率化を図っています。

企業情報



サトーヘルスケアは、医療・製薬向けに特化したソリューションを提供しています。RFID技術を用いることで、医療現場の安全性と業務効率を向上させるために、幅広いサービスを展開しています。


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
株式会社サトー
住所
東京都港区芝浦3-1-1msb Tamachi 田町ステーションタワーN
電話番号
03-6628-2400

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。