株式会社True Dataが発表した2024年12月の消費動向では、風邪や乾燥対策商品の売上が特に注目されています。この冬、インフルエンザの患者数が増加し、多くの地域で「警報レベル」を超えた影響により、ドラッグストアや食品スーパーマーケットで多くの風邪関連商品が売上を伸ばしました。
売上増加の商品一覧
風邪関連商品
特にドラッグストアでは「鎮咳去たん薬」の売上が前年同月比でなんと32.9%も増加し、また「かぜ薬」も20.0%増と、高い成長率を記録しました。食品スーパーマーケットでも「かぜ薬」が17.6%の増加を見せており、この時期の風邪やインフルエンザ対策の重要性が際立っています。
乾燥対策商品
12月は東京を含め、全国的に乾燥した日が続いたことも影響し、乾燥対策商品が好調でした。「ボディローション・クリーム」の売上は18.3%増、「リップクリーム」は16.4%増、小さなアイテムでも大きな需要が見込まれています。
気温・湿度の影響
この冬は特に気温の低下が肌に影響を与え、生活の質を保つための商品が求められています。雨がほとんど降らなかったこともあり、乾燥が一層進行し、結果的にスキンケア商品の売上は上昇しました。多くの人々が健康や美容に気を配る時期となっています。
その他の売上動向
さらに、食品スーパーマーケットでは「魚肉ソーセージ」の売り上げが前年同月比で28.2%増加するなど、しっかりとしたタンパク質を求める動きが見られます。アルコール飲料では「スピリッツ」が13.0%、ウィスキーが10.3%増と、日常のちょっとした楽しみを楽しむ消費者も多かった模様です。
米の売上変化
一方、米の売上は金額としては51.3%増加したものの、売上個数は5.9%減少という逆転現象が見られました。これは、価格の上昇が影響していると考えられ、今後の市場動向に注目です。
総合的なまとめ
これらのデータは、全国のドラッグストアや食品スーパーマーケットのPOSデータに基づいており、消費者の購買行動の変化を示しています。今後も風邪対策商品や乾燥対策商品が売れる時期が続くことが予測されるため、それに伴った商品の販売戦略が求められるでしょう。消費者の健康を支えるためのビジネスチャンスも広がっていることでしょう。特に、インフルエンザウイルスの流行が続く限り、この潮流は続くと考えられます。