金沢市中心部の活性化に向けた新たな一歩!片町四番組海側地区再開発事業が都市計画決定
金沢市中心部の片町四番組海側地区において、老朽化した建物の更新や街の賑わい創出を目的とした「片町四番組海側地区第一種市街地再開発事業」が、2024年7月1日に都市計画決定されました。
本事業は、片町四番組海側地区市街地再開発準備組合と、事業協力者である野村不動産株式会社が連携して進めています。金沢駅から徒歩圏内にある本地区は、兼六園や武家屋敷などの歴史文化遺産、木倉町の飲食店街など、多くの観光客が訪れるエリアです。しかし、一方で建物の老朽化や地域内の回遊性、活気不足といった課題も抱えていました。
今回の再開発事業では、これらの課題解決を目指し、商業施設や住宅、ホテル、駐車場などを複合的に整備することで、魅力的な街づくりを目指します。具体的には、以下の取り組みが計画されています。
1. 防災性の向上
建物の一体的整備による街区全体の不燃化、防災性の向上
2. 都市機能の誘導
都市機能の誘導による多機能複合施設の整備
ニーズに応じた可変性のある施設計画
3. 中心市街地活性化の拠点整備
住宅と宿泊機能による居住人口と来街者の増加
低層階への商業施設整備による周辺商店街と一体となったまちの賑わい形成
空地やテラス整備によるまちなかでの憩いの場を提供
4. 歩行者空間整備と回遊性の向上
敷地内道路拡幅および壁面後退等による歩行空間整備
施設整備と合わせたアーケードの更新
* 敷地および建物内の歩行者空間の整備による回遊性向上
本事業は、2025年度に再開発組合の設立認可、2026年度に権利変換計画の認可を予定しており、2027年度から解体・新築工事に着手する計画です。2030年度の竣工を目指し、金沢市中心部の新たなランドマークとなる複合施設が誕生する予定です。
地域住民の期待と今後の展望
今回の都市計画決定は、片町地区の活性化に向けた大きな一歩となります。地元住民からは、老朽化した建物の更新による街の安全性の向上や、新しい商業施設の誘致による賑わい創出への期待が高まっています。
本事業が成功すれば、金沢市中心部の魅力を高め、観光客や住民にとってより快適で活気のある街となることが期待されます。今後の進捗状況に注目していきたいところです。