株式会社EVERSTEEL、NEDOのSBIR推進プログラムに採択
株式会社EVERSTEEL(以下、EVERSTEEL)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が推進する2025年度「SBIR推進プログラム」にて、実用化開発支援のフェーズ2に採択されたことを発表しました。このプログラムは、イノベーション創出を進めるための重要なステップです。
SBIRプログラムとは
「SBIR(Small Business Innovation Research)推進プログラム」は、社会的多様性や技術革新を促進するために、内閣府主導で実施されています。このプログラムの目的は、研究開発型スタートアップが、さまざまな社会課題の解決に繋がる研究を行うための支援を行うことです。EVERSTEELが関わるこのプログラムは、産業界全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する重要な位置付けを持っています。
鉄鋼業界の現状と「鉄ナビ検収AI」の役割
鉄鋼業界は、製造業の中でも特にCO2排出量が多く、環境への影響が課題となっています。脱炭素化を実現するためには、特に電炉法の利用が鍵です。電炉法は、鉄スクラップを再利用する際のCO2排出量を約70%削減可能ですが、現時点での品質チェックは熟練した人間の目視に依存しています。
この問題を解決するために、EVERSTEELは、「鉄ナビ検収AI」という先進的なAI技術を開発しました。これは、鉄スクラップの品質検証を効率化し、全体の品質向上と安全性の確保を図るものです。この技術により、検査作業の自動化が進み、業界のリソースを有効活用できます。
フェーズ2での詳細な取り組み
EVERSTEELは、これまで鉄スクラップの不純物特定のためのAI解析システムを開発し、一定の成果を上げてきました。しかし、現場によって査定方法は異なることから、AI技術の汎用的な適用が求められています。そのため、今回の補助事業では、様々な環境において高品質な動画を取得する撮像システムと、新しいデータにも強いAIモデルの開発を目指しています。
### 採択事業概要
- 事業名称:鉄スクラップに混入した不純物の検知・特定・定量化・除去等に関する技術の開発
- 実施期間:2027年12月13日まで
- 補助金上限:1億円(NEDO負担額)
EVERSTEELについて
株式会社EVERSTEELは、「鉄を、未来の主役に。」というビジョンのもと、東京大学発のスタートアップ企業です。2021年の設立以来、鉄鋼業界のデジタル化とリサイクル技術の向上に基づいたプロダクト開発に注力しています。
現在、開発中の「鉄ナビ検収AI」は、AIによる画像解析技術を用いています。これにより、従来人手に頼っていた鉄スクラップの品位判定や不純物検知を自動化し、業務の効率化と安定化を可能にします。実際に、国内のいくつかの製鉄所で既に導入されており、鉄鋼業界の脱炭素化と品質改善に向けて貢献しています。
今後も先端技術の社会実装を通じて、鉄鋼業界全体の持続的な発展に寄与することを目指していきます。EVERSTEELの取り組みから目が離せません。
会社概要
- - 会社名:株式会社EVERSTEEL
- - 所在地:東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ202
- - 代表者:田島 圭二郎(代表取締役)
- - 設立:2021年3月16日
- - 会社HP:https://eversteel.co.jp/