橋梁技術とデータ連携の新たな時代
2023年4月18日、国土交通省の協力の下、「橋梁技術のデータ連携実装に向けた共同宣言」が発表されました。この共同宣言は、一般社団法人建設コンサルタンツ協会と一般社団法人日本橋梁建設協会との間で交わされたものであり、データ連携を通じて日本の橋梁技術の向上を目指しています。特に注目すべきは、データ連携の実現に向けて公開された「設計情報属性ファイル交換標準(案)」です。これは、鋼橋分野に特化し、構造情報や数量情報を業界共通の形式で整備したデジタルデータです。
設計情報属性ファイル交換標準の意義
この新しい標準が導入されることによって、設計と施工間のデータ連携が自動化され、作業の効率が飛躍的に向上することが期待されています。具体的には、設計者が使用する「自動設計システム」と施工者が用いる「自動原寸システム」との間で、データをスムーズにやり取りできるようになるのです。
主構造鈑桁編 Ver1.2では、設計情報をXML形式で出力し、3Dモデルとして可視化する機能が備わっています。また、数量編 Ver1.0は、設計業務で得た数量情報をデジタルデータとして施工者が活用できるようになることを目的としています。
新製品の詳細
この新たな標準に即応した製品群もリリースされました。
1. BeCIM/MB Plus詳細モデリング
- - 設計オプション:設計情報属性ファイルの読込・出力機能を提供。
- - 原寸オプション:設計情報をMIPSONに連動可能にし、データ連携がスムーズに行えます。
2. まてりあるEX
この製品は、鋼構造物の材料計算を行うための拡張機能を持つ有料版です。無料版に比べ、設計情報ファイルの読込・出力、Excel出力機能、隅肉溶接箇所の自動判定機能などが追加されており、実務に即した作業をサポートします。
利用者のメリット
これらの新しい製品を導入することで、橋梁設計や施工の現場での業務効率が劇的に改善されることが期待されています。設計から施工までのデータ連携がスムーズになり、エラーを減少させ、プロジェクト全体のタイムラインを短縮させることが可能になります。
発表の背景と今後の展望
橋梁技術は国土の安全保障にとって非常に重要です。今回の「設計情報属性ファイル交換標準(案)」の導入は、今後の日本のインフラ技術の発展に寄与するものと考えられます。2024年10月15日には新製品のリリースも予定されており、今後の進展が非常に楽しみです。
製品情報についての詳細は、
BeCIM/MB Plus製品情報ページや
まてりあるEX製品情報ページを訪れてご確認ください。また、YouTubeにて紹介動画も公開されていますので、ぜひご覧ください。
紹介動画はこちら。
お問い合わせ
ご質問や詳細については、以下のお問い合わせ先にご連絡ください。
- 建設ソリューション事業部 東京技術営業部 担当:熊谷
- TEL:03-6272-8234
- 建設ソリューション事業部 大阪技術営業部 担当:島田、立川、永田
- TEL:06-6443-1751
共通E-Mail: csol_support@cm.jip-ts.co.jp
この新基準を通じて、橋梁技術の未来が一層明るくなっていくことを期待しています。