最新研究で明らかになるイエローベース・ブルーベースの頂点

NPO法人日本パーソナルカラー協会（JPCA®、東京都渋谷区渋谷）は、2025年6月7日から8日にかけて山形大学米沢キャンパスで開催される「日本色彩学会第56回全国大会[米沢]'25」において、最新の研究成果を発表しました。本研究は、「パーソナルカラーにおける『黄み／青み』の頂点を探る〜色相による顔色の見え方の調査〜」をテーマにしており、顔色の見え方に与える色相の影響をデータ解析することを目的としています。

1. JPCAの取り組み

JPCAは設立以来、アメリカ発のパーソナルカラー理論を日本において進化させ、独自の『色の四属性によるパーソナルカラー理論』を展開しています。これを裏付けるために、2013年には大規模な色彩調査を実施。その後、2014年には日本色彩学会第45回全国大会で研究発表も行いました。これらの活動は、パーソナルカラーの社会的信頼性を高め、理解を深める一助となっています。

2. 研究の概要

発表される研究の内容としては、イエローベースとブルーベースの顔色における効果を比較するもの。一般的には、イエローベースの色は血色感を与え、ブルーベースは顔色を白く見せる効果があると考えられています。しかし、パーソナルカラーは単に黄みや青みの二つのベースに分けるだけではなく、様々な色相によってその効果が異なる可能性があります。

この研究では、「黄み」の効果を強く表す色相や「青み」を最大化する色相はどこにあるのかを探り、両者の頂点を特定することを目指しています。

3. 研究の実施方法

研究は2024年6月19日、20日、7月21日の日程で実施されました。パーソナルカラー診断に適した環境を構築し、北窓からの自然光に近い条件で実施。実験参加者は20代から60代の男女23名で、無作為に選ばれた日本人女性2名がモデルとして参加しました。

照明環境と評価方法

照明は、人工太陽光源を使用し、モデルの顔に適切な明るさ（1,700～2,200lx）を確保。その上で、熟練した評価者がテストカラーのパネルを用いて、どの色相がモデルの顔色をより黄みまたは青みに見せるかを選ぶ形で評価を行いました。テストカラーはPCCSのvトーンを用い、黄色と青色の異なる色相で調査が行われました。

4. 研究結果と今後の展望

研究結果についての詳細は、NPO法人日本パーソナルカラー協会の公式ウェブサイトで発表される予定です。この発表によって、パーソナルカラーに関する理解がより深まり、今後の色彩に関する研究に影響を与えることが期待されます。

この研究は色彩学の学術的な側面を深めるのみならず、パーソナルカラーの診断における実用性の持ちにも寄与するでしょう。色彩にまつわる新たな知見が、個々人の魅力や美しさを引き出す手助けとなることを期待しています。

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