フリーランス法施行後の実態と社会保険制度の課題
一般社団法人フリーランス協会(東京都中央区)は、フリーランスの現状を探る「フリーランス白書2026」を発表しました。本調査はフリーランスが直面するさまざまな課題や、社会保険制度に関する格差を浮き彫りにするものです。
調査概要
今回の調査では、年収、働き方の満足度、仕事の獲得経路などの基本データに加え、フリーランス法施行後における取引先との関係やインボイス制度の実態についても点検しました。これにより、フリーランスが安心して仕事を行える環境の整備や、各自のキャリアアップに向けた示唆が得られることを目指しています。
フリーランスの稼働時間と収入
調査によると、月間の稼働時間が140時間以上のフリーランスは48.5%を占め、年収は「400万円以上」が49.5%に達しています。また、約51%のフリーランスが自身の収入が世帯収入の8割以上を占めていると回答しています。これらの数値は、フリーランスとして独立しても安定した収入を得ている人が多いことを示しています。
求人獲得の経路と満足度
仕事を獲得する際の経路として最も多いのは「人脈」であり、次いで「過去・現在の取引先」、「エージェントサービス」が続きます。大多数のフリーランスが自身の働き方に満足しているものの、「多様性に富んだ人脈形成」「収入」「社会的地位」に対しては満足度が低いという結果も見られました。
社会保険制度に対する不安
フリーランスが持つ社会保険制度への不安は深刻です。68.2%が制度に対して不安を抱いており、安心感を持てていると訴える人はわずか6.7%にとどまります。また、96.6%がフリーランスでも医療や雇用、老後の生活に対する社会保障が必要だと感じています。
フリーランスが社会保険料を自己負担してでも、会社員のような保障を得たがっている意向は非常に強く、特に雇用保険への加入を望む声も多く聞かれました。
インボイス制度への懸念
調査によると、47.3%のフリーランスがインボイス登録を行っていますが、28.2%の人が登録しない意向を示しています。この等、フリーランスの収入への影響を懸念する声が高まりつつあります。
フリーランス法への認知
フリーランス法そのものに関する認知はまだ薄く、法律施行後に違反を感じたことのある人は28.5%となっています。法の周知度向上を求める声も多く、取引先との関係性が大きな影響を与えるという認識が見え隠れします。
結論
フリーランスが直面する社会保険制度に対する課題や不安は、今後の政策形成において重要なポイントとなるでしょう。本調査の結果は、フリーランスがより安心して働ける未来を実現するための一助となることが期待されています。さらなる詳細は、フリーランス協会の
公式サイトをご覧ください。
調査結果のダウンロードリンクも用意されています。:*
フリーランス白書2026 (PDF)
フリーランス協会は、フリーランスが自律的なキャリアを築ける社会を目指しています。