兵庫県の脱炭素化を加速する新たな連携協定
兵庫県信用金庫協会、信金中央金庫神戸支店、そして株式会社バイウィルが、地域の脱炭素化に向けた新たな連携協定を結びました。この協定は、J-クレジット制度を活用し、CO2排出を削減するための取り組みを強化することを目的にしています。
J-クレジット制度とは
J-クレジットとは、事業者が行う省エネや再生可能エネルギーの活用を通じて得られた温室効果ガスの排出削減量を国が認証する制度です。このクレジットは、他企業に売却できるため、その購入者はカーボン・オフセットに役立てることができます。
連携の目的と実施内容
この3者は、本協定を基に環境価値の創出や流通、新たなビジネスモデルの構築に取り組むことを決定しました。特に、兵庫県内の信用金庫職員や取引先を対象にしたセミナーを通じて、脱炭素化の重要性やJ-クレジットの有効活用について啓発していく方針です。また、地元企業や自治体、森林組合を対象にしたJ-クレジット創出や販売支援も行うとしています。
宣言された背景
兵庫県では、「2050年二酸化炭素排出量実質ゼロ」という長期ビジョンを掲げ、脱炭素化の取り組みを加速させています。しかし、県内には阪神工業地帯や播磨臨海工業地帯などCO2を多く排出する産業が集積しているため、企業が排出量削減に向けた対応が求められています。また、県北部には豊かな自然環境が存在しているものの、環境価値の創出が十分ではない現状にあります。
このような背景を踏まえ、バイウィルは信金中金と2024年12月から連携を始め、信用金庫を通じて地域内のJ-クレジットの創出や売買に向けた支援を進めてきました。今回の協定は、その取り組みを一層強化するために結ばれたものです。
今後の展望
今後、バイウィルは信用金庫から紹介された企業や森林組合によるJ-クレジット創出の手続きを成果報酬型で代行し、地域密着型の販売先を優先的に探索します。このプロセスを通じて、兵庫県全域での脱炭素化の取り組みをより一層推進していくことが期待されます。
参考リンク
3者の概要
兵庫県信用金庫協会
- - 名称: 一般社団法人兵庫県信用金庫協会
- - 代表者: 会長作田 誠司
- - 所在地: 神戸市中央区八幡通3-2-1 信金中央金庫神戸支店4階
- - 事業内容: 会員信用金庫の発展を目指した調査研究、教育研修等
信金中央金庫神戸支店
- - 名称: 信金中央金庫神戸支店
- - 代表者: 神戸支店長赤松 眞司
- - 所在地: 神戸市中央区八幡通3-2-1
- - 事業内容: 信用金庫の業務支援、資金運用等
株式会社バイウィル
- - 名称: 株式会社バイウィル
- - 代表者: 代表取締役社長下村 雄一郎
- - 所在地: 東京都中央区日本橋2-3-21 群馬ビル6階
- - 事業内容: 環境価値創出支援、クレジット販売等
- - 公式サイト