JERAとJR東日本が進める太陽光発電導入計画の全貌

株式会社JERAと東日本旅客鉄道株式会社、通称JR東日本が再生可能エネルギーの活用に向けた新たな取り組みを始めることが発表されました。この取り組みは、2025年2月1日から開始される予定で、アトレ大井町とルミネ横浜の二つの駅ビルに、太陽光発電による電力とその環境価値を供給するオフサイト型コーポレートPPAの導入を目指したものです。

プロジェクトの概要

基本合意書が締結されたのは2025年1月14日。このプロジェクトにおいて、JERAは太陽光発電事業者として、またJERA Crossがアグリゲーター、JR東日本商事が小売電気事業者となります。これにより、JERAの太陽光発電所で生成された電力をJR東日本グループのアトレやルミネに供給することで、CO2の排出量削減に寄与します。

JR東日本商事は、食品廃棄物から得た電力も併せて供給します。この二つの再生可能エネルギーの組み合わせは、JR東日本グループにとって初の試みとなります。具体的には、毎年約1,543トンのCO2排出量を削減することが期待されており、これは約1,000世帯分に相当します。これを実現するために、関東地方にある42の発電地点からの約2,000kWの発電設備が利用されます。

JERAとJR東日本のビジョン

JERAグループは「JERAゼロエミッション2050」というビジョンを掲げ、2050年までに日本国内外の事業からのCO2排出を実質ゼロにするという目標に向かっています。再生可能エネルギーの拡大や、発電時にCO2を排出しないゼロエミッション火力の開発に努めています。

一方、JR東日本グループも「ESG 経営の実践」を経営ビジョンとして位置づけ、地域社会の持続的発展やSDGsの達成に向けた取り組みを進めています。2020年には「ゼロカーボン・チャレンジ2050」を策定し、2050年度の全体のCO2排出量を実質ゼロにする取り組みを進めています。

まとめ

このプロジェクトは、再生可能エネルギーの有効活用を通じて脱炭素社会の実現に向けた重要な一歩となるでしょう。JERAとJR東日本の連携により、今後も地域社会へ貢献する新たなエネルギー供給の形が広がることが期待されます。企業の枠を超えた連携の中で、持続可能な社会への道筋をつけるこの取り組みに、多くの注目が集まること間違いありません。