SIPワークショップ2019が開催される意義
2019年11月13日、東京ドームシティ プリズムホールにて「SIPワークショップ2019」が開催される。このイベントでは、国の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」が進める最先端の技術に関するワークショップが行われ、参加者はAIやビッグデータ、スマート物流、バイオ産業など、多岐にわたるテーマに触れることができる。
SIPは、基礎研究から事業化までを見据えた国家プロジェクトであり、Society 5.0の実現を目指している。その一環として、今回のワークショップは、次世代の技術革新がもたらす新たな価値や課題について、幅広い議論を展開する場となることを目的としている。
ワークショップの内容
午前の部: 農業と物流の未来
午前中のセッションでは、次世代バイオ産業と物流に関する2つのテーマが扱われる。最初のセッション「スマートバイオ産業・農業基盤技術」では、次世代の農業における食のサステナビリティをテーマとし、具体的には以下のような内容が展開される。
- - WAGRIを用いたスマートフードシステムの実現
- - ゲノム編集技術による農作物の品種改良
- - 新たな資源循環サイクルの構築
- - デジタル技術と微生物を活用した新たな農業の力
これらの議題について、パネルディスカッションや質疑応答を通じて参加者の理解を深める。さらに、物流に関する「スマート物流サービス」セッションでは、業界の垣根を越えた情報基盤の構築を目指した議論が行われる。
午後の部: サイバー空間とフィジカル空間の融合
午後の部では、「ビッグデータ・AIを活用したサイバー空間基盤技術」と「フィジカル空間デジタルデータ処理基盤」の2つのテーマが合同で扱われる。このセッションでは、Society 5.0実現に向けたサイバー・フィジカル技術の進展が焦点となり、基調講演やパネルディスカッションを通じて、参加者と講師が直接意見を交わす時間が設けられる。
参加の方法と取材の受付
今回のワークショップは無料で誰でも参加可能だが、事前にオンラインでの申し込みが必要だ。興味のある方は、指定のwebサイトから申し込みを行うことが求められる。また、報道機関の取材希望者も同様に申し込みが可能であり、その際は業種欄で「報道機関」の選択を忘れずに行う必要がある。
このSIPワークショップは、今後の社会における技術の役割やその導入に向けた関心を高める良い機会となるだろう。参加者は、最新の知見を得るとともに、各専門家とのネットワーキングも期待できる貴重な時間を過ごすことができる。
結論
SIPワークショップ2019は、日本が抱えるさまざまな重要課題に向けた革新の方向性を示す場であり、次世代の技術や産業の未来を考える上で重要な一歩となることだろう。参加を通じて、新たな発見や洞察を得ることができるこの機会を見逃さないでほしい。