最近、企業の倫理観が問われる事例が多く見受けられます。例えば、フジテレビの報道倫理の問題や、ビッグモーターが関与した保険金不正請求など、企業の不祥事が後を絶たない現状があります。このような問題に共通するのは、企業理念やパーパスの形骸化です。理念が組織内で十分に浸透せず、経営陣や幹部層がその存在意義を自ら語れなくなってしまうことが、組織の限界を生んでいます。
そんな状況に対処するため、言語化コンサルタントであり作家の木暮太一が新たに導入したのが、2026年春からスタートする企業幹部を対象にした研修『教えられるリーダー』です。本講座は、理念を実際の行動に変えるために、リーダーが必要なスキルを身につけることを目的としています。
この研修では、リーダーたちが以下の3つのスキルを習得します。まず一つ目は、「パーパスを語れる言葉に変換するスキル」です。これにより、抽象的な理念を具体的なチームの目標に落とし込む力を養います。二つ目は、自社の“暗黙の前提”を明文化するスキルです。これにより、ベテラン幹部が無意識に共有している企業文化を後世に継承しやすくします。
最後に、現場からの声を引き出し、整理し、行動へとつなげる対話力を向上させます。ヒアリングやファシリテーションの技術を体系的に学ぶことで、トップダウンとボトムアップの橋渡しができるリーダーを目指します。
また、この研修は法人向けにカスタマイズ設計が可能で、企業ごとのニーズに応じた内容で実施されます。参加対象は経営層や幹部クラスの方々で、教育現場での実績を持つ木暮が代表を務める教育コミュニケーション協会のノウハウを活かしています。参加形式は対面研修やオンライン研修から選択でき、更には企業向けに具体的なヒアリングを行った上でのプログラム設計も行います。
木暮はそのキャリアを通じて、企業の倫理観を再構築するための重要なステップとして本講座を位置づけています。「経営陣こそがパーパスに最も遠い」という状況を打破し、組織全体が理念を共有し、それを行動に移せるようにするための鍵となるでしょう。
詳細や申し込みについては、木暮太一の公式ウェブサイトを通して確認できます。また、彼が発信するYouTubeチャンネルやInstagramアカウントは、日常やビジネスで役立つ言語化のヒントを多数提供しています。言語化が進むことで、企業文化がより深化し、組織全体が活性化することに期待が寄せられています。これからの時代、理念を語れるリーダーが企業の未来を切り開くことになるでしょう。