日本旅行と宇宙輸送システムが宇宙旅行サービスの新たな提携を発表

日本旅行と将来宇宙輸送システムが提携

2024年9月、株式会社日本旅行と将来宇宙輸送システム株式会社（ISC）は、宇宙旅行の商用化に向けた新たな業務提携契約を締結しました。この提携により、両社は宇宙旅行事業のさらに進展を目指します。

提携の目的とは？

この連携は、単なる宇宙旅行を超えて、宇宙とのつながりを深める体験を提供することを目的としています。具体的には、宇宙旅行を「特別な体験」から「学び・地域・社会とつながる体験」へと発展させるビジョンが描かれています。両社が保有する知見とネットワークを駆使して、教育連携や地域観光振興など、さまざまなサービスを検討していく計画です。

日本旅行の役割

日本旅行は、宇宙旅行事業において総代理店としての役割を果たし、顧客体験や商品開発、販売戦略を練っていきます。一方、ISCは宇宙輸送機の開発に関連する助言や監修を行い、両社が力を合わせて社会実装の枠組みを構築します。

長期的ビジョンとは？

宇宙旅行を地上体験から軌道上滞在へと段階的に発展させる長期的なビジョンは、次の三つのステップに分けられます。

1. SPACE Tour 1.0：地球上で体感する宇宙体験を提供するプログラム。宇宙食体験や教育プログラムなどが含まれます。
2. SPACE Tour 2.0：地上の二地点間を宇宙経由で結ぶ次世代輸送モードを提案。60分以内での高速移動が可能となります。
3. SPACE Tour 3.0：実際に宇宙空間での滞在を体験できるプログラムです。

取り組み内容の詳細

両社は共に以下の分野を中心に取り組みを進めていきます。

1. 商品化の推進：日本旅行を総代理店とした商品の企画、申込受付を開始し、教育や人材育成プログラムを開発します。
2. 宇宙旅行体験の実証：次世代型の宇宙食とその提供方法、機内ユーザー体験をさらに向上させるためのデザインを目指します。
3. 共同PR活動：国内外の宇宙関連イベントでの共同発信や、一般向けの宇宙旅行体験の拡大に努めます。