売れるネット広告社グループ、新たなAIデータ基盤を提供
売れるネット広告社グループは、自社の子会社であるSOBAプロジェクトを通じて、AI時代の企業デジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させる新エンジニアリングサービス『AI計測データベース構築サービス』を発表しました。これは、企業が抱えるAI導入における最大の課題を解決するための一手となることを目指しています。
現在のAI導入の課題
多くの企業がChatGPTやGoogleのGeminiなどの大規模言語モデル(LLM)を採用している一方で、その利用状況は非常に表面的です。プロンプトをアプリ上で入力するだけのやり方では、実際の生産性の向上に結びつくことは難しいとされています。比べて、本当に価値のある成果を引き出すためには、社内データをしっかりと活用し、AIと深く結びつけることが重要です。現実のビジネス環境では、カスタマーデータプラットフォーム(CDP)は高額で構築も難しく、データ整備が属人的な作業に偏っているため、導入のハードルが高いのが現状です。
AI計測データベース構築サービスの特長
この新しいサービスは、企業内で生成される様々なデータ(売上データ、広告成績、顧客データ、オペレーションなど)をGoogleのBigQueryに集約し、Looker Studioなどの可視化ツールを通じてAIと接続できる環境を提供します。そのため、従来の高コストなCDPが不要になり、必要なものは「AIに適した高品質なデータ」だけです。SOBAプロジェクトは、スムーズなデータベース設計やETL/ELTパイプラインの構築、既存データの統合、ダッシュボードの生成などを一貫して請け負い、最短で一ヶ月という圧倒的なスピードでのAI導入を実現します。
成長市場の中心に立つ
日本国内のAIデータ基盤市場は今後急成長が見込まれ、年間約3,000億円規模へと拡大すると予想されています。しかし、コストの高さや複雑さが障壁となり、中小企業のニーズには応えられていない現状があります。SOBAプロジェクトは、このような市場の隙間にアプローチするのではなく、真に求められるサービスを提供することで、成長を遂げていく方針です。
将来の展望
売れるネット広告社グループの戦略は、単なるサービス提供に留まらず、日本のAIビジネス構造自体を根底から変えることを目的としています。この新しい取り組みが、企業の経営においてもAIによるデータ活用がほぼ必要不可欠なものになることを目指しており、DXの新時代へと挑戦しています。2026年7月期の業績にもプラスの影響を与えると見込まれており、これからの成長が期待されています。
AIとデータの戦略的な組み合わせが可能となり、これからのビジネスシーンで新たな成功をつかみ取るための鍵を提供するこのサービスに注目です。