日本の陶磁器を盛り上げる新たな取り組み
最近、日本の陶磁器業界を支援するための新たなプロジェクト、「大人の焼き物」がローンチされました。この焼き物紹介マガジンは、陶芸作家や窯元のファン作りをサポートし、D2C(Direct to Consumer)事業も展開しながら、日本の美しいモノ作りを世界に広めることを目指しています。
陶磁器市場の現状
日本の陶磁器は、世界的にも高く評価されています。しかし、現在の市場は厳しい状況に直面しています。卸売先は依然として既存の百貨店やギャラリーで、多くの陶芸作家が抱える平均年収は250万円と非常に低く、さらには後継者不足や陶石の入手困難、食文化の変化など、多くの課題があります。
特に、安価な中国製商品の増加により、国内の陶磁器市場規模は著しく減少しており、2003年には782億円だったのが、2018年には271億円にまで縮小しています。このような現状から、どうにかして陶磁器産業を再活性化させる必要があります。
「大人の焼き物」の始まり
このような課題を背景に、「大人の焼き物」を立ち上げた運営チームは、陶磁器への情熱を共有している素晴らしい専門家たちで構成されています。彼らは「ブランド作り」「メディア運営」「通販支援」「広告」など様々な経験を持っており、その知識を活かして、陶磁器業界のアップデートに挑戦することを決めました。
活動内容とコミュニティ形成
現在運営中のInstagramアカウント「大人の焼き物(@otonano_yakimono)」では、国内の陶芸作家や窯元の作品を紹介し、陶磁器愛好者のコミュニティづくりに努めています。ローンチから半年でフォロワー数は40,000人に達し、平均のいいね数は4,000を超えるなど、エンゲージメントの高さが際立っています。これは、意欲を持って陶磁器を支持する人たちのコミュニティが着実に形成されている証拠です。
今後の展望
今後は、このコミュニティの力を活かし、WEB個展やライブ個展を通じて陶芸作家や窯元のファンづくりを推進していく予定です。また、ユーザーの声を基にしたプライベートブランドとしてのD2C事業や、陶芸作家と世界中の陶磁器ファンを繋げるためのオリジナルオーダーを受け付けるプラットフォーム事業も展開する計画です。
家庭でのお気に入りの器は、料理を一層美味しく感じさせる力があります。そして何よりも、愛する家族の笑顔を増やす要素ともなるでしょう。このプロジェクトは、日本の陶芸界の発展を願うものであり、すべては日本のモノ作りの根幹を支えることを目的としています。
企業の情報
この新たな取り組みは、合同会社エイトカラーズが運営しています。代表の八田卓人氏は、陶磁器の魅力を多くの人々に伝えるために、情熱をもって邁進しています。所在地は東京都港区南青山で、2018年11月に設立されました。
「大人の焼き物」は、今後もより多くの人々に陶磁器の楽しさを広めるべく、様々な活動を行っていきます。ぜひご注目ください!