ジェニー・シーレイ来日シンポ
2016-01-14 19:57:27
障害を超えたパフォーマンス:社会へのインパクトと未来 - ジェニー・シーレイ氏来日シンポジウム
障害を超えたパフォーマンス:社会へのインパクトと未来
2016年1月、英国を代表する劇団グレイアイ・シアター・カンパニーの芸術監督、ジェニー・シーレイ氏が来日し、日本の文化・芸術シーンに大きな波紋を広げました。彼女が率いる劇団は、障害を持つ俳優やスタッフによって構成されており、革新的な舞台作品で世界的に高い評価を得ています。
シーレイ氏の来日を機に、東京・日本科学未来館にてシンポジウム『障害の先にあるパフォーマンスが社会にもたらすもの』が開催されました。このシンポジウムでは、障害の有無に関わらず、誰もが芸術やスポーツに親しめる社会の実現に向けた議論が展開されました。
シンポジウムの内容
シンポジウムでは、シーレイ氏自らの経験やロンドンパラリンピックでの取り組み、そして「アンリミテッド」プロジェクトでの成果などが共有されました。 2020年東京パラリンピックを控え、日本の現状と今後の課題について、活発な意見交換が行われました。
参加者
・ジェニー・シーレイ氏(グレイアイ・シアター・カンパニー芸術監督)
・栗栖良依氏(SLOW LABELディレクター)
・遠藤謙氏(ソニーコンピューターサイエンス研究所研究員/Xiborg代表取締役)
・吉本光宏氏(ニッセイ基礎研究所研究理事、モデレーター)
・小倉和夫氏(日本財団パラリンピックサポートセンター理事長)
多様な分野の専門家が集まり、多角的な視点から議論が深まりました。特に、日本の文化政策やアクセシビリティ向上に向けた取り組み、そして障害者芸術支援の現状と課題などが焦点となりました。
ワークショップ
シンポジウムと並行して、横浜・象の鼻テラスでは、市民パフォーマーを対象とした2日間の公開ワークショップ「SLOW MOVEMENT SPECIAL WORKSHOP」が開催されました。シーレイ氏自らが指導を行い、多様な市民たちがそれぞれの才能を開花させる場となりました。見学は自由で、多くの市民がワークショップの様子を目にしました。
シンポジウムの意義
このシンポジウムは、単なる情報交換の場にとどまりませんでした。障害を持つ人々にとっての表現の場、そして社会参加の促進について、具体的な方策を探る、重要な一歩となりました。 シーレイ氏の経験や視点は、日本の関係者にとって大きな刺激となり、今後の日本の取り組みを大きく前進させる力となりました。
今後の展望
2020年東京パラリンピックに向け、日本は、アクセシビリティの向上や障害者スポーツ・芸術の振興に力を入れています。シーレイ氏の来日シンポジウムは、その取り組みを加速させる上で重要な役割を果たしました。今後、日本が真にインクルーシブな社会へと発展していく上で、このシンポジウムで得られた知見や経験は、貴重な財産となるでしょう。 障害の有無に関わらず、誰もが自分の能力を最大限に発揮できる社会の実現に向けた取り組みは、今後も継続していく必要があります。
関連情報
グレイアイ・シアター・カンパニー
アンリミテッド
SLOW MOVEMENT
象の鼻テラス
会社情報
- 会社名
-
特定非営利活動法人スローレーベル
- 住所
- 神奈川県横浜市南区吉野町2-4国際吉野町ビル402
- 電話番号
-
045-642-6132