オカムラ、Boss Design Limitedを完全子会社化へ
株式会社オカムラ(以下、オカムラ)は、2025年3月24日に開催される取締役会で、英国に本社を置くBoss Design Limited(以下、BDL)の発行済株式を100%取得し、完全子会社化することを決定しました。株式譲渡の実行日は2025年4月の初めを予定しています。
BDLは1983年に設立されたオフィス家具メーカーであり、独自の洗練されたデザインと革新的な製品を提供する企業です。主にラウンジシーティング、チェア、テーブル、ワークブース、収納など多岐にわたる製品を製造し、英国及び欧州、さらには米国市場にも進出しています。
オカムラの事業戦略
オカムラは、中期経営計画において「市場に根ざした海外事業の展開」を基本方針に掲げており、現地の有力事業パートナーとの提携や合弁、さらにはM&Aを通じて地産地消型の事業拡大を進めています。BDLの買収に伴い、オカムラの提供する製品ラインアップの強化を図り、特に中核製品であるタスクシーティングに加え、BDLが得意とするルースファニチャーを取り入れる計画です。
この提携により、BDLの持つ英国・欧州及び米国での強固な事業基盤と、オカムラの日本・アジア市場における影響力を相互に活用することで、製品の拡販や新市場の開拓が期待されています。
Boss Design Limitedの魅力
BDLは、デザイン性と機能性を兼ね備えた高品質な家具を提供することに強みを持っています。特に、環境に配慮した持続可能な素材を使用し、耐久性を考慮した製品設計を進めています。各製品は、企画段階から廃棄計画まで、持続可能なデザインの理念が貫かれています。
現代英国のエレガントさや先進的なデザインを取り入れたBDLの製品は、顧客からの信頼を集めています。また、ロンドン、マンチェスター、シカゴ、ドバイにショールームを展開し、広範な顧客層にアプローチしています。
主な製品
BDLのラインアップには、ラウンジシーティング(Amelia、Paloma Lounge、Kato、Arthur)、チェア(Paloma Meeting、Sia)、テーブル(Sol、Mori)、ワークブース(Frida、Cocoon)、収納など多様な製品があります。これらの製品はどれも高いデザイン性と快適性を誇り、オフィスや商業空間でのプレゼンスを発揮しています。
今後の展望
BDLを完全子会社化することで、オカムラは海外事業のさらなる拡大を目指します。新しい市場での挑戦は、オカムラの製品ラインを拡充し、顧客に新たな価値を提供することにつながるでしょう。これにより、オカムラは国際的な競争力を一層強化し、持続可能な未来を形作る企業へと成長していくことが期待されます。