Tensor Energyが開く新たな低圧蓄電池市場の未来
福岡市に本社を置くTensor Energy株式会社は、2026年4月から低圧系統用蓄電池のバルク運用アグリゲーション事業を開始します。この決定は、需要と供給を調整する市場への参加が可能となる制度改正と、それに伴う市場の広がりを見据えたものです。これにより、これまで高圧や特高が中心であった調整力市場において、分散型リソースの本格的な活用が期待されています。
業界動向と市場の変化
資源エネルギー庁のデータによると、2030年には系統用蓄電池が14-24GWh導入される見通しであり、そのうち低圧リソースの占める割合は太陽光発電に匹敵する約25%程度となると仮定されます。これを元に低圧系統用蓄電池では、3.5-6GWhという市場ポテンシャルが見込まれています。
このような背景から、低圧系統用の蓄電池市場参入が解禁されることで、新たな調整力供給源の創出や、低圧アセットの金融化が促進され、さらなる市場プラットフォームの拡大が期待されます。
Tensor CloudとUniversの連携
Tensor Energyが開発したアグリゲーション運用システム「Tensor Cloud」は、AIを用い、各アセット毎に運用と制御の最適化を実現します。このシステムの機能を拡充し、アグリゲーターへのバルク運用アグリゲーションシステムのSaaS提供を目指しています。
さらに、ソフトウェア開発企業Univers社との提携により、ローカルエネルギーマネジメントシステム(EMS)の提供と、そのシステムを利用した制御面の連携を行います。これにより、蓄電池などの新たな事業を検討する企業様には、より迅速な事業展開の機会が提供されることを目指しています。
展示会での発表
Tensor Energyは、3月17日から19日まで東京ビッグサイトで開催される「スマートエネルギーWEEK 2026」の「SMART GRID EXPO」に出展します。関心がある業界関係者やメディア関係者には、Univers・オーナンバ社ブース(E21-30)での詳細な情報提供も予定しています。
まとめと今後の展望
Tensor Energyは、低圧系統用蓄電池市場の立ち上がりを見据え、同社の運用システム「Tensor Cloud」及びUniversとの連携を通じて、分散型エネルギーの価値最大化を図り、持続可能なエネルギー社会の実現に向けて邁進していきます。また、パートナー企業の募集も行っており、興味のある企業は直接お問い合わせをすることが可能です。
Tensor Energyの取り組みは、今後のエネルギー市場において重要な役割を果たすことが期待されており、新たな経済圏の形成に寄与することでしょう。