追手門学院大学が初のAIアドバイザー機能を導入
日本の教育界に革新をもたらす追手門学院大学(大阪府茨木市)は、大学公式アプリ「OIDAIアプリ」に新機能「AIアカデミックアドバイザー(仮称)」を開発しました。この新しい機能は、2026年3月に正式にリリース予定で、学生に対し、個別最適化された学習支援を提供することを目指しています。
マルチエージェント構成の新機能
このAIアドバイザー機能は、日本で初めて大学独自のアプリにマルチエージェント構成を取り入れたもので、統合データベースに蓄積された個々の学修データや行動履歴、就職活動に関する情報を活用します。学生がアプリに登録した情報や興味関心を基に、履修や資格取得、留学、就職さらには課外活動に至るまで幅広い相談に特化したアドバイスを行います。
AIアドバイザーの特長
AIアカデミックアドバイザーは、各領域に特化したエージェントが相談内容ごとに最適な回答を生成し、学生生活の様々なシチュエーションを支援します。このマルチエージェント構成により、応答の精度、改善のし易さ、そして新たな知識分野への拡張性が大幅に向上します。従来の単一エージェントとの大きな違いは、個別のニーズに応じた柔軟な対応が可能である点です。
学生主体の支援を強化
追手門学院大学の教育理念を反映し、学生の主体的な行動を促進することを重視しています。AIアドバイザーは、「Inspire」「Personalize」「Bridge」の3つの開発原理を掲げ、学生が自ら気づき、挑戦を体験できるような支援を提供します。対人支援が必要な場面では、教職員との接続を強化し、学生が更に多くのサポートを受けられるように設計されています。
今後の展開
アプリのα版は既に学内での利用が始まり、2025年12月にはβ版をリリース予定です。正式なリリースに向けて、学生や教職員からのフィードバックを受け、機能の精度向上に努める方針です。学生にとって本アプリがどれほどの影響を持つか、非常に期待が寄せられています。
まとめ
追手門学院大学が開発するAIアカデミックアドバイザーは、日本の大学教育において新たな価値を提供し、学生の大学生活をより豊かなものにすることを目指しています。未来の教育におけるAIの活用が、どのように広がっていくのか、目が離せません。